釣りにゃんだろう

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「これ使ってみな。」

以前、珍しく管理釣り場のような場所で釣りをしていると、隣の隣の人が釣りまくっていました。

他の人が釣れていない中、一人だけ順調に釣果を伸ばしているので、明らかにその人だけ釣り方が上手いようでした。

対照的に隣の人は、全く釣れていないようで、とうとうその人は素直に、「どうやったら釣れるんですか?」と隣の隣の人に聞きにいったのです。

すると隣の隣の人は、「これ使ってみな」とフライを手渡し、釣り方を親切に教えていました。

 

このやり取りをみて、私にはどちらの人のような行動もとれないなと、感心してしまいました。

まず、いくら自分が釣れていなくて、近くの人が爆釣していたとしても、私は素直に釣れる方法を聞くことはできません。

やはり、無駄なプライドみたいなものがあるのか、わざわざ教えを請うことはできないのです。
せいぜい、ちらっと手元を盗み見するくらいで精一杯です。

 

それから、もし自分がよく魚が釣れていて、誰かが方法を聞かれたとしても、「これ使ってみな」と自作のフライを渡すこともできません。
「これなら釣れるから」と、人様に渡すほど、絶対的に自信のある物は持っていないですし、自分のフライをあげるなんて恥ずかしくてたまらないからです。

 

そんなわけで、私はどちらの釣り人のようにもなれず、イジイジといつも一人で釣りをしているわけですが、もう少し頑張れば「これ使ってみな」と言える人にはなれるかもしれません。

自分の性格上、他人に教えを請う人間には一生なれないと思いますが、もっと経験を積んで自分の釣りに自信を持てば、誰かから釣り方を聞かれた時に、スマートに「これ使ってみな」と言えるようにはなれるかもしれません。

それで人の役に立てるのなら悪いことではありませんし、そうなれるように精進したいものですね。