釣りにゃんだろう

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ヘドンのビッグバドの思い出。

アメリカのルアーメーカーのヘドンの製品にビッグバド(big bud)というものがあります。
ビール缶の形をしたボディにリップを付けたというふざけた見た目をしていますが、水面を抜群のアクションで泳いでくるものです。

 

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このルアーはヘドンのものですので、本来はバス用のものでしょう。
しかし、あまりにも良い引き波を起こしながら泳ぐので、私は猫のおもちゃの毛皮を被せ、タイメン用のネズミルアーとして持っています。
毛皮を被せたくらいでは、何ともなく変わらず泳いでくれるのも、こういった大雑把なアメリカンルアーの頼もしいところですね。
フックを変えたくらいでバランスが崩れるような繊細な日本のルアーは、いくら高性能でも実用的ではないのではないでしょうか。

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そんなわけで、私のビッグバドは滅多に出番のない海外用のものなのですが、なんとこのルアーを日本のイトウ釣りに使っている人もいるようなのです。

 

 

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ある春の日に、イトウの釣れる釣り場で居合わせた方と、のんびり腰かけて話をしていると、急にその方は「あっ」と言って地面に向かって手を伸ばしました。
その手で足元の木の枝から外されたのは、なんとビッグバドです。

「ビッグバドって」
「これで釣ったらカッコイイけど」
と、あまりにも場違いなルアーに、二人で爆笑してしまいました。

 

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可能性はあるにはあるでしょうが、このルアーでイトウを釣るのは、かなり難易度が高いのではないでしょうか。
「今ならビッグバドで釣れる」というような場面に、私はまだ出会ったことがありません。
拾ったルアーはよく釣れるなんて話もありますが、これはなかなか使う気にはなれないようなものです。

それでも、潜水艦型のトップウォータープラグでイトウを釣っている人の動画を見たことがあるので、もしかしたらビッグバドでも釣れるようなタイミングがあるのかもしれません。

 

f:id:nyandaro:20190430113508j:plainビッグバドを拾った方は、そのままそれをタックルボックスに仕舞って帰りました。
あれから、実はそのビッグバドでイトウを釣りまくっていたら面白いのにな、と私はヘドンのルアーを見かける度に、その日のことを思い出しています。