水漏れ箇所のあるウェーダーを修理するのは、なかなかめんどくさく、オフシーズンにでもやればよいものを「もうちょっと暖かくなったらやろう」なんて思っているうちに、ついつい春を迎えてしまうものです。
今回は、そんな水漏れしたウェーダー補修について考えてみましょう。
ウェーダーの修理方法。
水漏れ箇所のあるウェーダーを修理する方法は、手順自体はシンプルなものです。
ウェーダーを裏返しにする
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水を入れる
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水が漏れてくる場所にペンなどで印をつける
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乾燥させる
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水漏れ箇所を補修用ボンドのようなもので塞ぐか、防水生地のパッチをあてる。
以上です。
注意したいのは、水漏れ箇所を塞ぐ段階で、ウェーダーがネオプレーン(クロロプレン)製のものだと、完全に水漏れを止めるのはなかなか難しいことです。
ネオプレーンウェーダーは、ボンドなどで穴の部分だけを塞いでも、周りの生地から水分が染みでてくることがあり、完全に直すことは難しいです。
穴よりもかなり大きい範囲にパッチをあてることで、ある程度は漏水を防げるようです。
ウェーダー修理の憂鬱。
ウェーダーの修理は、このようにシンプルな作業なのですから、ささっとやってしまえば良い気がするかもしれませんが、実際になかなか面倒くさいものなのです。
まず、裏返して水を入れて漏水箇所を探す作業ですが、釣りのオフシーズンの冬にやると水が冷たくて苦痛です。
また、庭に水道の蛇口があるような一軒家の人なら問題ありませんが、マンション・アパート住まいの人は、狭い風呂場などで工夫してやらざるをえません。
汚ない履き物を風呂でいじっていると、家族などから苦情が入ることもあるでしょう。
それから、無事に漏水箇所が見つかっても、すぐには補修できず、一度ウェーダーを乾燥させなくてはなりません。
これがまた、冬だと寒いしなかなか乾かないしで、大変です。
ウェーダーが乾いて、ついに穴を塞ぐ段階にきても、これがそう簡単にいくものではありません。
ウェーダー補修用のボンドやゴアテックスのパッチやネオプレーンの生地などを適切に使い、ウェーダーの素材や穴の状態を考えて丁寧に作業をしないと、水漏れを完全に止めることはできません。
適当にやると全然穴を塞ぐことができず、釣りに行った時に冷たい思いをします。
以上のように、ウェーダーの補修作業は、そんなに複雑ではないわりには、落ち着いて丁寧に行う必要があり、寒いオフシーズンに行うのには、向いていない作業なのかもしれません。
そんなわけで、オフシーズンに修理をせずに、シーズンが始まったら、あまり水漏れのない他のウェーダーを履き、またそれの状態が酷くなってきたら、他のウェーダーを履く、というように釣りをし続けてしまい、結果的に状態の悪いウェーダーがどんどん溜まっていってしまうのかもしれません。
みなさんも「今度落ち着いて直そう」と思っているまま手をつけずに、気づいたらウェーダー屋さんが開けるくらい家に溜まったりしていませんか?
これはもう、そういう運命な履き物なのではないか、と私は半ば諦めています。