釣りにゃんだろう

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釣りと花粉症と山のはなし。

そろそろ花粉症に悩まされている釣り人も、多くなってくる季節なのではないでしょうか。
花粉症は自分が認めた時から症状がヒドくなるようなメンタルな面もありますから、私は「花粉症じゃないんだ」と意地を張ったりもしていますが、素直に認めてしまえば私も花粉症です。
今回は釣りの場面における花粉症対策と、その元凶である日本の山林について考えてみましょう。

 

釣りをする上での花粉症対策。

釣りは基本的には野外で行うものなので、どうしたって花粉をもろに浴び続けます。
花粉症の人が釣りを快適に楽しむには、どうしたら良いのでしょうか。

病院に行き、薬を服用する。

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釣りがどうこう以前に、現時点ではこれ以上の花粉症対策は考えられません
素直に自分が花粉症だと認めて病院に行き、目薬なり飲用薬なり張り薬なりを処方してもらうべきでしょう。

個人的には、アレグラといった錠剤を飲み続けると、かなり効果があると感じています。
こういった薬は病院に行かなくても、最近はドラッグストアなどでも購入できますが、かなり高額ですので、時間があるなら病院に行って処方してもらった方が、結局は安くなることが多いです。
保険証を持っていないというようなワイルドな方の場合は、そうでもないかもしれませんが。


花粉の少ない地方に釣りに行く。

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これは、かなり有効な方法です。飛散している花粉の量は時期や地方によって、かなりの差があるようです。
例えば、東京に住んでいて花粉症に悩まされている人が、静岡県に旅行に行ったら随分楽になったなんてことがあります。
静岡県にも花粉の散布元の山が沢山あるはずなのに、どういうわけか花粉は東京の方が多いようです。

こういったように、自分の住んでいる場所よりも花粉の少ない地域に釣りに行けば、釣りの楽しみと花粉症の症状が弱まる喜びとで、2倍楽しめるかもしれません。

 


花粉症の元凶である山林について。

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これだけ沢山の人が花粉症に悩まされるようになった大きな原因は、日本の植林ばかりになった山林でしょう。

これらの山林がただ花粉を撒き散らすだけなら、花粉症を我慢すれば良いだけなので大きな問題ではないのですが、植林された山林はそれ以上に大きな問題をたくさん持っています。

中でも重大な問題として、保水力が低いことがあるでしょう。
日頃から土砂を流出させたり、土砂災害や水害を引き起こす原因にもなります。

以前、大規模な水害に見舞われた土地に行ったことがあるのですが、泥に埋まった集落から周りの山を見渡すと、「これはダメだな」とすぐに思えるくらい植林の山だらけでした。

 

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しかし、こういった山を見ても観光客の人などは、木が生えていれば自然だと思うので、「自然がいっぱい」などと喜んだりもします。
中には、「自然豊かな環境で暮らしたい」などと言って移住してくる人もいます。
もっとヒドイ人は、森が切り開かれ作られた広大な牧草地などを見ても、「大自然」などと言ったりもします。

よく見てみれば、自然が破壊されまくった場所であることは一目瞭然なのに、それが分からない人が現代人には少なからず居るのです。
「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、木さえ見ていない人が沢山居るのです。

 

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もっとも、運悪く災害等に遭わなければ、こういった人たちは幸せなのかもしれません。
そういった自然に乏しい場所でも、自然豊かだと喜べるのですから。
私のように、日本全国どこに行っても「こんなの自然じゃない」とケチをつけて不機嫌にならずに済むのですし。

花粉症は悩ましいものですが、このようにこの国の自然について、今一度考える機会を与えてくれるものでもあります。
皆さんも鼻をすすりながら釣りをして、周りの環境を見渡してみてはいかがでしょうか。
そこは本当に自然が豊かだと言える場所なのでしょうか。