釣りにゃんだろう

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フィッシュウィンドーと魚のタナ。

釣り人なら誰でも知っている常識的なことだと思いますが、水中に居る魚からは水の外が全面的に見えているわけではなく、フィッシュウィンドーと呼ばれる独特な見え方をしています。

フィッシュウィンドーとは、水中から外が見えるのは、魚の頭上を中心に97度程度で、それより外の部分は水面が鏡のように水中を写し、外は見えないというものです。

ですから、釣り人はできる限りこの魚から97度よりも外の位置に身を置き、釣りをした方が魚に気づかれにくいということになります。

 

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この原理について、もう少し考えてみると、魚からの見え方には魚が泳いでいる層(タナ)も関係してくることに気づきます。

魚から水の外が見えるのが97度の範囲とは言っても、魚が水面スレスレに居る時と、少し深い位置に居る時では、見える範囲が違うのです。
より深い所に居る方が、視野に入る範囲は広くなるはずでしょう。

ですから、フィッシュウィンドーを意識して釣りをするのは、水面に魚が浮いている時が多いものでしょうが、ちょっと魚が沈んでいる時の方が、実は魚の視界に釣り人が入りやすいのですから、注意する必要があるのかもしれません。

 

 

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そうは言っても、魚は視覚からの情報だけで危険を察知して逃げるわけではありませんから、どんな状況でも魚に接近して釣りをする時は、気配を消して釣りをするに越したことはないでしょう。

私は、実際に釣りをする時には、ほとんどフィッシュウィンドーを意識して釣りをしたことはありませんが、まあまあ魚は釣れています。
水辺に立つ時には、言葉にするのが難しいのですが、なんとなく「スッと気も消す」感じで立っていると、明らかに魚の視界に入っていそうな位置に居ても、魚は意外と逃げないものです。

ですから、魚が居るタナによって水の外が見える範囲は変わってくるという事実はあるものの、そんなことを考える以前に、魚に接近して釣りをする時は、とにかく気配を消すことが大事だと思います。