よく釣った魚に人間の手で触れると、魚が火傷したり皮膚が損傷するので、リリースする場合は良くないと言われています。
今回は、この「手で触ると魚は火傷するのか問題」について考えてみましょう。
人間の手で魚は火傷するのか？
人間の手で触ると魚が火傷する、皮膚が損傷するという意見に対して、釣り人は様々な意見を持っているものです。
「そんなことはない」と言う人から「絶対に触ってはいけない」と言うまで、色々な釣り人がいるものですから、何が正しいのかはちょっと分からない状況になっています。
そんな状況の中での、あくまで私個人の見解としては、「ちょっと触るくらいなら、そこまで深刻なダメージを与えることはない」と思っています。
池で飼育されているトラウト類を移送する時に、沢山の人が手で触りまくるのを見たことがありますが、その後も魚には大きな変化はなく、元気に暮らしていました。
このように、手で触られても何ともないような魚を沢山見たことがあるので、「触ったら即火傷する」というような意見は、ちょっと信じられないところではあります。
釣りでリリースされた魚が死ぬのは、人に触られたことよりも、釣られて疲れて呼吸困難な状態や陸に上げられて窒息しかけた魚を、そのままリリースしたことが原因であることが多いのではないでしょうか。
触らないことに越したことはない。
とは言え、管理釣り場などでは、くっきりと人の手の形に肌が荒れた魚などを見かけますし、そこからカビが生えてボロボロになった魚なども見かけます。
魚の種類や健康状態などにもよるのでしょうが、人間の手で触られて良いことはないのでしょう。
ですから、「魚が火傷する説」がどこまで本当かは別として、魚をリリースするなら「魚を触る時は手を濡らして冷やした手で、必要以上に触らない」程度の気づかいはするべきでしょう。
そして何より、陸に上げて窒息状態にしたり、土だらけにしたりせずに、しっかりと魚が自力で泳げることを確認してからリリースするのが、触らないこと以上に大切なのではないでしょうか。
以上のように、人間の手で触ると魚が火傷するかは、よく分かりませんが、ダメージはないわけはないので、リリースするならあまり触り過ぎない方が良さそうです。
個人的には、釣りをするくせに実は魚の匂いが大嫌いなので、そもそもあまり魚に触りたくありませんし、写真を撮るために触らざるを得ない時などは「うわぁ」と顔をしかめています。
