川で釣りをしていると、数年前とは随分と様子が変わったなと思わされることが多いです。
砂や土や泥で川が埋まり、浅くなってしまった所があまりにも多いのです。
こうなってしまっているのは、山林が伐採されたり、保水力の無い人工林になって、土砂が流出しやすくなっているところに、昨今の異常気象による局地的な豪雨の影響で、一気に大量の土砂が川に流れ込むことが増えたからだと思います。
川が土砂で埋まれば、ポイントが失われたり、環境が破壊されあらゆる生物が減るでしょうし、何一つ良いことがありません。
釣り人は、昔はもっと川の環境が良かったといった話をするものですが、昔なんて言わなくても、ほんの数年前と比べても確実に悪化しているのですから、かなりのスピードで日本中の川が死の川へと変わっていっているのでしょう。
しかし、こればっかりは釣り人にはどうしようもないことです。
無駄な開発や工事を止めさせることはできませんし、集中豪雨を止めることもできません。
もの凄いお金持ちなら山林を買って、広葉樹などの木を植えて森を再生させることができるかもしれませんが、そんなことができる釣り人は滅多にいないでしょう。
このような現状なので、我々釣り人は、いつダメになるかも分からない川で、今しかできない釣りをしているのかもしれません。
せいぜい、今釣りをしている場所が来年も釣れるとも限らないと思って、釣れるうちに釣っておくべきなのでしょう。