よく「川や湖の魚は、早朝は岸に近い場所に居ることが多いので、いきなりウェーディングしない方が良い」と言われます。
そうは言われても、「いちいち浅い岸際から釣っていくなんてめんどくさい」と思って、私はいきなり水の中に入ってしまうことが多いのですが、この話は本当だと思います。
岸に立ってラインをガイドに通したりと準備をしている時に、すぐ目の前に魚が居たことは何度もあります。
膝ほどの水深の場所で、もう手で掴めるのではないかというほどの距離にです。
それも結構サイズの良い魚が多いのです。
ポカーンと寝ているような魚もいましたし、エサを探しているように動いている魚もいました。
そういった魚を発見すると、いきなり心臓がバクバクしてきてしまい、慌てて準備を済ませて、震える手でそっとキャストしてみたりするわけですが、やはり激浅な場所に居るからか、一瞬で魚にこちらの存在がバレて、あっという間に逃げられることがほとんどでした。
ですから、早朝などは魚が岸際に居るのは確かだとしても、それが釣れるかはまた別の話な気がしてなりません。
それでも、むやみにいきなり深くウェーディングして釣りを始めるのは、もう少し深い場所に居る釣れる魚まで追い払うことになりかねないですから、避けるべきでしょう。
早朝は、気持ち控えめにウェーディングするといった感覚くらいで、ちょうど良いのではないかと、私は考えています。