ルアーとラインを接続する際に、ルアーのアイに直結する人は少ないと思います。（フリーノットなどで行えば、問題ないはずですが）
スナップやスプリットリングなどの金具を使って接続を行う人が、ほとんどなのではないでしょうか。
これらには、どのような違いや利点があるのか、少し考えてみたいと思います。
スプリットリングに直結。
ルアーのアイには、スプリットリングが装着されて販売されていることが多いです。
このスプリットリングにラインを結んで接続すれば、特に問題なく釣りはできるはずです。
ただ、ルアーを交換する度に結び直す必要があるので、やや面倒ではあります。
しかし、小まめに結び直すということは、結び目の強度が保たれる可能性もあり、一長一短といったところでしょうか。
スプリットリングにラインを直結する時に注意しなければならないのは、リングの切れ目の部分に結ばないことでしょうか。
この部分に結ぶと、結び目がリングのワイヤーの切れ端に当たり、ラインが傷つく可能性があります。
それから、大物を狙う場合には、スプリットリング自体の強度にも注意する必要があります。
ソルトウォーターの大きな魚を釣る時などには、信頼できて充分な強度のあるものに交換すると良いでしょう。
スナップ。
スナップを利用してルアーとラインの接続を行えば、交換も素早く行えて、とても便利です。
プラグなどは、アイにスナップを掛ければ良いですし、スプーンなどの場合はスプリットリングに掛けても良いと思います。
スプーンにも直接スナップを掛けた方が動きか良いと、よく村田某氏が言っていますが、管理釣り場用の小さなスプーン以外では、スプーンにそれなりに厚みがあり、スナップを直接掛けるのは、ちょっと面倒です。
そんなに動きは変わらない気がしますし、私はスプリットリングにスナップを掛けています。
スナップを使用する際にも、強度には注意が必要です。
大きな魚を釣る時には、クロスロック式の開きにくい構造のものを選ぶなど、充分な強度があるものを選ぶべきでしょう。
それから、これはスプリットリングに直結する場合にも言えることですが、スナップでは、回転して糸ヨレを発生させるようなルアーを使った時に、糸ヨレを防ぐことはできません。
スピナーや一部の回転しやすいスプーンなどを使用する場合には、次のスイベルを使った接続方法が良いでしょう。
スイベルとスプリットリング。
ルアーにはスプリットリングをつけておき、ラインはスイベルに結び、スプリットリングとスイベルで接続を行う方法です。
この方法は、接続部もそこそこコンパクトで、糸ヨレもまあまあ防ぐことことができて、便利な方法です。
ルアー交換する際には、手でスプリットリングを開くこともできますが、小さなスプリットリングプライヤーを持っていると便利でしょう。
私は、スピナーや回転しやすいスプーンをひたすらフォールさせるような釣りをする時には、この方法を使っています。
スナップスイベル。
スイベルにスナップが元から合体した、スナップスイベルでルアーとラインを接続することもできます。
最近はあまり見かけない方法ですが、この方法は、日本でルアー釣りが広まった時代に主流だったらしく、今でもたまに年輩者などが行っているのを見かけます。
接続部がゴチャゴチャと長くなりますし、あまり利点があるとは思えない方法です。
だいたいの場合はスナップだけで充分ですし、スイベルを使いたいのならスイベルとスプリットリングで接続した方がコンパクトに行えるでしょう。
接続部が長くなると歯の鋭い魚にラインを切られにくくなるという利点はあるかもしれませんが、あまりそういった場面もないはずです。
あと10年ほどで、絶滅する方法なのかもしれません。
この他にも、巨大な魚を釣る際には、打ち抜きリングなどを使用した方法もあるようですが、そんなエクストリームな釣りをする人には、こんな基本的な説明は不要でしょうから省略させていただきます。
ルアーとラインの接続には、このように様々な方法がありますが、よほど大きな魚を釣る場合でなければ、正直どの方法でもあまり変わらず魚は普通に釣れるものです。
各々が好きな方法で行えば、問題ないのではないでしょうか。
