フライラインというものは、釣りをしていると、どうしてもヨレるものです。
ロッドを捻る動作のあるスペイ系のキャストでは当然ラインがヨレますし、ロールキャストをするだけでも、常にロッドを真っ直ぐ振り下ろすわけではないので、多少はラインがヨレてきてしまうものです。
この問題を解決するために、シューティングヘッドを利用している時には、ランニングラインとの接続部にスイベルを使うという方法がよく使われています。
私のフライラインへのスイベルのかませ方は、ループが使える時は、そのままスイベルの輪とループトゥループで接続します。
それ意外の場合には、ラインのコーティングを慎重にハサミの先などで剥がし、コアを引き出し、それをスイベルに結びます。
この時に、少しでもコアを傷つけてしまうと、ラインの強度が落ちてしまうはずですから、とにかく慎重に行います。
後は、ランニングライン側に大きめのループを作っておき、スイベルのもう片方に接続すれば、糸ヨレに悩まされにくいラインシステムの完成です。
このようにフライラインの接続にスイベルを利用するとヨレが発生しにくく便利ではあるのですが、今度は別の問題が生じてきます。
それはスイベルがガチガチとロッドのガイドに当たるということです。
ヘッドを出しっぱなしで釣りをするのならあまり問題にならないのですが、そうもいかない釣りは沢山あります。
ガイドは固い素材で出来ていますから、そう簡単には壊れなさそうなものの、あまり良いことではないでしょう。
場合によっては、ガイドが曲がってくることもありますから、ロッドには良くないことは確かです。
この対策としては、まずはできる限り小さなスイベルを使うべきだと思います。
スイベルをあまり小さくすると強度の問題も出てきますが、強度の許す限り小さなスイベルにすることで、ガイドに当たる抵抗を小さくすることができます。
それから、私はスイベルのヘッド側を熱収縮チューブで覆ってしまっています。
ランニングライン側の輪が可動するギリギリまで、チューブで保護します。
こうすることで、明らかにガイドに当たる音が小さくなり、かなり問題が解消されます。
こうすると、回転するのはランニングライン側だけになってしまいますが、それでもスイベルの効果は充分に得られているようです。
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しかしまあ、抵抗が小さくなるとは言え、ガイドを繰り返しスイベルを通過させるのは、やはりあまりロッドには良くないことではあると思います。
それに、金属の部品がラインの間にあるなんて、フライらしくなくて、なんだかカッコ悪い気もしてきます。
そんなわけで、私は最近は多少ラインがヨレたとしても、スイベルは使用しないようにしています。
ちょっとヨレてきたら、川下にラインを伸ばし、指でしっかりと摘まみながらラインをリールで巻き取ることを数回繰り返せば結構ヨレはとれますし、湖でもロッドを回したりすれば、そこまでひどいことにはならないので、それで充分な気がしています。