私は、潮干狩りというと、干潟などに自然に生息している貝を掘って獲るものだと思っていたのですが、全てがそうではないようですね。
いつだったかニュースを見ていたら、千葉あたりの干潟では「貝を沢山埋めて潮干狩りシーズンの準備をしている」という様子が流れていました。
つまり、潮干狩りをしにきた人は、ちょっと前に人が埋めた貝を掘っていくということなのでしょう。
これはどう考えても無駄な行為であり、何が楽しいのか理解不能じゃありませんか?
誰かがつい最近埋めた貝を掘ったって嬉しいわけがありませんし、そんな無駄なことをするなら、はじめから貝を配れば良いのではないでしょうか。
そんな貝を掘りにいくならスーパーに行って買ってきた方が良い気がしますし、これでは全く「潮干狩りをして自然と触れ合った」などとは言えないはずです。
そんなわけで、「世の中にはバカな人がいるもんだなぁ」と私は呆れてしまったわけですが、よくよく考えたら釣り人も似たようなことをやっていますね。
釣り人の中には、管理釣り場なんかで、バシャーっと逃がされた魚を争うように釣って持ってかえる人がいますが、これは人が埋めた貝を掘るのと似たようなものなのではないでしょうか。
川や湖でも、解禁日や放流日に逃がされたばかりの魚を釣りまくる人がいますが、あれも同じようなものでしょう。
釣りというものは、本来は自然の中で自然の魚と触れ合うもののはずですが、このような釣りには自然的な要素がゼロであり、もはや「釣りであって釣りではない」別の種類のものだと言えるのではないでしょうか。
どうやら、バカな潮干狩りをする人もいれば、バカな釣りをする人もいるようで、世の中はもうどうしようもななく訳の分からない人ばかりなのかもしれません。