釣りにゃんだろう

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釣りをしていて密漁発見。

ちょっと前に、熊本産のしじみの産地偽装が話題になっていましたね。
まあ、漁業というものは、ああいった怪しいところがいくらでもあると思いますし、別に珍しい話ではないのではないでしょうか。

私には、しじみと聞いて思い出すことがあります。

 

ある日、真っ暗なうちに川に着いて仮眠して、空が明るんできたら起きて、釣りの準備をしていたことがありました。

車の外でウェーダーに着替えていると、車のヘッドライトの灯りが、遠くからこちらに向かって動いてきているのが見えました。

私は、その車はてっきり釣りをする人のものだと思って、「えー、そんなにこの場所は人気があるのか。嫌だな。」と見ていると、車は私が居る地点よりも随分と手前で止まりました。

その地点は、川からかなり離れているので、どうも釣りをする人ではなさそうです。
ちょっと安心して釣りの支度を続けていると、もう2台ほど車が走ってきて、同じような辺りに止まりました。

「こんな早朝から何をやっているのだろうか」と思いながら私は釣りに行き、どうも釣れる雰囲気ではなかったので、すぐに車に帰ってきました。

 

すると、だいぶ明るくなってきていたので、さっきの車が止まっている辺りがよく見えました。
その場所は、川と繋がっている汽水の沼になっていて、その岸辺の藪の中に数台の車が止まっていました。
そして、沼の中に目を向けてみると、数人の人が水の中に立ち込んでいて、棒を持って何やら作業をしています。
どうも、何かの貝を獲っているようです。

「どうして、こんな薄暗い時間からやるのだろうか」
と私は思いましたが、その答えはすぐに分かりました。
移動しようと車を走らせ沼の方を通ってみると、貝を獲ってはいけないという看板が沢山ありました。
この状況から察するに、沼に居る人々は密漁者だったのです。
そして、車が藪の中に止まっているのは、道路から見えないように隠しているからのようでした。

 

釣りをしていると、時々こういったちょっとした犯罪者達に遭遇することがありますが、見かけたらとにかく関わらないことだと思いますね。
特に海産物の密漁は、組織的なものが多そうですから、下手に咎めたりしたら危険でしょう。

あまりにヒドイことをしていたら通報するべきでしょうが、田舎ではこういったことは当たり前に行われていて、見過ごすのがローカルルールみたいなことになっていることも多いですから、よそ者はただ通り過ぎるのが懸命だと、私は思っています。