釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

不必要にデカイ箱に入れて着払いで送り付ける。

 先日、海外メーカーの釣り具がちょっと急ぎで必要だったので、私としては珍しく正規に代理店が輸入したものを買いました。

そうして購入した商品は、なんと不具合がある物だったので、着払いで代理店まで返品することになりました。

私は、日頃から「随分と現地の価格に上乗せして物を売っていて、ぼったくり会社だなあ」と思っていたので、ちょっとした小物であった商品を、160サイズとかのめちゃくちゃデカイ箱にでも入れて着払いで送り、送料地獄の刑に処してやろうかと、意地悪なことを思いつきましたが、さすがに実行はしませんでした。

 

しかし、商品を輸入してめちゃくちゃ値段を上乗せして販売している商売なんて、やっていることは不必要に大きなサイズで荷物を送りつけるのと、大差がない気がしてなりません。
同じ物を売っているのに、不必要に高額のお金を消費者からとっているのですから。

まあ、それくらいしないと物を転がす商売というものは成り立たないのでしょうが、どう考えても気持ちの良い仕事ではないでしょうね。

 

そんなことをして稼いだ金で休日に釣りに行ったって、気分も良くないでしょうし、釣りの神様がいたら、あまり釣らせてもらえないのではないでしょうか。

ソローの「森の生活」という本の中に、森の中に小屋を建てて自給自足に近い暮らしをする準備のために、「正直な気持ちのいい方法で」お金を得る必要があったとして、畑でマメやジャガイモを育てて売る場面があります。

物を転がす商売なんていうものは、この「正直な気持ちのいい方法」とは対局に位置するような方法ですし、釣りという自然に深く立ち入る行動を好む人なら、恥じるべき行為なのではないでしょうか。

 

例えば、このコロナが流行っている状況でも、もう何年もスーパーのレジに立ち続け、人々の暮らしを支えているお姉さんやおばさん達がいますが、ああいったものこそ現代では正直な仕事なんじゃないでしょうかね。
物や金を転がして稼いでいる人達と比べたら、ヒーローのような人達ですよ。

ですから、スーパーのレジのお姉さんやおばさん達が釣りをすれば、きっと好釣果に恵まれるでしょうね。
毎日人の役に立つことを地道にしてきたことは、必ず釣りの神様も見てくれているはずなのですから。