釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

フライケースは、なぜ高いのか?

フライボックスなどと呼ばれるフライを入れるケースというものは、異常に値段が高いものです。
似たような構造のものが100円ショップにいくらでも売っているのに、その何十倍もすることが少なくありません。

「防水の機能があるものもあるから」と思われるかもしれませんが、これまた同じような構造のルアーケースはずっと安い値段で売られています。

 

f:id:nyandaro:20200714100747j:plain

フライケースが、このようなわけのわからない値段設定になっているのには、二つほど理由があると思います。

まずは、売れないから値段を高くせざるを得ないということが考えられます。
どう考えても、100円ショップのケースやルアーケースを買う人よりも、フライケースを買う人は桁違いに少ないはずです。
それを売って商売にして利益を得ようと思ったら、高くするしかないはずです。
そんなわけで、ケースに限らずフライ専用の用品を売るなら、ある程度値段を高くせざるをえないのでしょう。

 

f:id:nyandaro:20200714100916j:plain

これに加えて、フライフィッシングをする人達の中には、値段が高い物を喜んで買う人が多かったという点が考えられます。
多少難解で道具が高価だったため、日本の初期のフライフィッシングをする人達は、ある程度収入のある人達が多かったはずです。
そういった人達なら、あまり物の値段は気にしませんし、むしろ高級な物を好み、高い物を持つことに喜びを覚えたりするものでしょう。
ですから、ケースのような小物でも値段が高い方が、「いい物を使っている」と思えて、喜ばれるようなところもあったのでしょう。

現在では、フライフィッシングはかなり大衆的な趣味になりましたが、まだこの頃の名残を引きずっていて、ケースなどのなんてことのない小物でも値段の高い物が売られいるのだと思います。

 

f:id:nyandaro:20200714101106j:plain

これらの理由から、フライケースは高いのだと思われます。
確かに良いものは良いのでしょうが、つまらない所に無駄にお金を掛けるのって、どうなんでしょうね。
私は、過剰に気取っているようで、かえってカッコ悪い気がしてしまいます。

私の知っているフライがめちゃくちゃ上手な人は、ジップロックみたいな袋に適当にフライを突っ込んでいます。
それで物凄い魚を釣ってしまうわけですが、この方がずっと自然体でカッコ良い気がしませんか?

 

「なんたらのケースがどう」とか拘るわりには、魚がろくに釣れない人が沢山居るわけですが、そういった人達よりはポケットからぐしゃぐしゃのビニール袋に入ったフライが出てきて、バシっと魚を釣ってしまった方が、よっぽど粋じゃありませんか?
それに実際釣りって、高価な小物にこだわる人ほど、ろくに釣れていないことが多い気がしませんか?

私はこのように考えていますから、きっちりと高いケースなどを使っているような人は、あまり信用できないなと考えています。