釣りにゃんだろう

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鮎釣りで人が死にすぎ問題。

今年の夏は、毎週のように川で釣り人が流されて死んでしまったというニュースが流れていました。
このようなニュースの詳細を見てみると、大半が鮎釣りをしている人の事故でした。
一体、鮎釣りの世界には何が起きているのでしょうか。


鮎釣りで人が死ぬ理由。

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鮎釣りで事故が多発している理由としては、二つのことが考えられると思います。

まず、鮎釣りそのものが危険な釣りであるということです。

鮎釣りが行われるのは、川の本流など、流れが強く水量が多い場所が多いです。

その中に立ち込んで釣りをするのですから、一歩間違えば簡単に転倒して流されてしまいます。

たまに信じられないような深さまで立ち込んでいるプロのような釣り人の姿を、テレビなどでは見かけますが、あれは相当な強者であり、一般人が真似をしたら一瞬で事故になります。

鮎釣りは、油断の許されない危険な釣りなのです。

 

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もう1つ、鮎釣りをする人の高齢化も、事故の増えている原因だと考えられます。

釣り人の皆さんは、気をつけながら自分の体力に見あった釣りをされていることがほとんどでしょうが、誰でもついつい深入りしてしまうことがあるのが釣りというものですし、そんな時に体力の衰えた高齢者の人ですと、大きな事故に繋がる可能性が高くなるはずです。

実際に亡くなっている方も、高齢者の方が大半です。


高齢者が鮎釣りをしてはいけないのか。

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そんなわけで、鮎釣りをしていて事故に遭う人が増えているわけですが、「こんなに危険なことはない!もう高齢者には鮎釣りをさせるべきではない」と言うべきかというと、私は決してそうではないと思います。

鮎釣りで家族を亡くされる方は、とても辛い思いをなさるでしょうし、事故が起きて川を捜索する人にも手間をかけてしまいますから、もしも鮎釣りで釣り人が死んでしまったら、それなりに周りの人々に迷惑を掛けることになるでしょう。

しかし、死んでしまった本人の人生を考えてみれば、それなりに良い人生だったと言えることが多いのではないでしょうか。

長生きして高齢者になり、好きな釣りをしていて死んだのだから、なかなか良いものなのではないでしょうか。
施設や病院に閉じ込められて最期を迎える高齢者が大半という世の中においては、好きな釣りをしていて死ぬ方が、ずっと幸せだと私は思います。

ですから、釣り人としての人生を尊重するのなら、たとえ事故に遭う可能性が高くても、無闇に高齢者に鮎釣りを止めさせるべきではないと思います。

 

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このようにして考えてみると、鮎釣りに限らず、釣り人には、自分の死に場所を選ぶ特権があるのではないでしょうか。
これは無趣味で歳を重ねてしまっては、得ることのできない権利でしょう。