昔は釣り具を買う時は、実物を自分で見て判断して選ぶしか方法はなかったわけですが、今では実物を目にしなくても、販売サイトのレビューや口コミを参考に選ぶことができます。
世の中には、色々な人がいて色々な考えを持っているわけで、レビューや口コミを全て鵜呑みにするべきではないでしょうが、ついつい気にして読んでしまうものです。
アマゾンの釣り具のレビュー壊れすぎ問題。
そんなアマゾンなどの販売サイトの釣り具のレビューを読んでいて、ふと思ったのですが、異常に釣り具が壊れすぎている気がするのです。
たとえば、ロッドだったら「到着してつないで振ったらすぐ折れました」、「一匹釣れたら折れました」とか、リールなら「ギアがすぐ壊れた」とか、ラインだったら「ブチブチと簡単に切れて使い物にならない」とか、そういった苦情のようなレビューが必ずといっていいほど書いてあります。
中には、本当に初期不良でおかしな物が届いてしまったという可能性もあるでしょうが、どう考えたって壊れすぎなのではないでしょうか。
私は、安物の釣り具ばかり買っていますが、買ってすぐに壊れたり、使い物にならないほど不具合があったことは一度もありません。
今の時代に売られている釣り具なら、安かろうが高かろうが、そんなにヒドイ物はないはずです。
どうしてこうなった。
それではどうして、そんなに釣り具が壊れまくっているのか、ちょっと理由を考えてみたいと思います。
嘘や悪意のあるレビューである可能性。
他のメーカーの製品のファンの人などが、ライバル商品の評判を落とそうと、嘘を書いている可能性があります。
釣り人の中には、自分の好きなメーカーを盲信し、そのメーカーの物ばかり買ったり、車にメーカーのステッカーを張ったりするような人々が居ます。
そのような人々なら、他のメーカーのものを潰してやろうと、悪意のあるレビューを書く可能性もあるかもしれません。
買った人の使い方が間違っている。
釣り具というものは、結構繊細なもので、使い方や保管方法を間違えば、簡単に壊れてしまうものです。
ロッド1つとっても、ちゃんと繋がなければ折れますし、ガイドに1ヶ所ラインを通し忘れて魚を釣れば折れますし、ルアーや仕掛けを巻き込み過ぎても折れますし、根掛かりを外そうと無理にあおっても折れますし、魚を取り込む時に無理な角度で曲げても折れますし、魚が掛かって曲がっている時にブランクの真ん中を掴めば折れます。
このようなことを行わずに、普段私達釣り人は当たり前のようにロッドを折らずに使っているわけですが、世の中にはこういったことを知らない人達も沢山居るようなのです。
例えば、印籠継ぎを知らずに「奥まで入らない、不良品だ」なんて言っている人も沢山いるわけで、釣り具の正しい使い方を知らない人というのが、世の中には沢山いて、その人達が簡単に釣り具を壊し、低評価のレビューを書いているのかもしれません。
よくよく考えてみれば、釣り場でも、おかしなロッドの持ち方をしている人や、おかしなリールの使い方をしている人や、おかしなキャスティングをしている人を、沢山見かけるではありませんか。
しかも、パッと見た感じでは、初心者ではないような人達です。
ですから、私達の想像している以上に、釣り具の正しい使い方を知らないまま釣りをしている人が、世の中には沢山いるのかもしれません。
このように考えてみると、釣り具のレビューは、悪意のある嘘かもしれませんし、正しい使い方も知らない人が書いたものかもしれないわけで、やはり安易に信じてはいけないのではないでしょうか。
レビューの内容はあくまで参考程度にして、自分の経験や勘などから選んだ方が良いでしょう。
それで最悪、「ちょっと違うな」という物が届いてしまっても、それは自分の判断の甘さのせいであり、また1つ勉強になったと思えば、釣り具の使い方も知らない人のレビューに騙されるよりは、そう悪くないことなのではないでしょうか。