「このラインは、すぐに切れる」「このロッドは、一匹釣ったら折れた」「このリールは、すぐにギアがダメになった」
ネット上には、このような釣り具に対しての批判的なコメントやレビューが溢れています。
こういったものを参考にする人は、「そんなにヒドイならやめよう」と買うの控えることがあるかもしれませんが、私はそこまで気にすることはないと思います。
現在売られている釣り具には、ちょっと使っただけで壊れるようなものは、安物でもそう滅多にないはずだからです。
たまには初期不良のような物もあるかもしれませんが、そうでもない限りはそんなにヒドイ物はないはずです。
ですから、大半の否定的なレビューというものは、おそらく使う側の人間が誤った使い方をしていたために起こった現象である可能性があります。
釣り場には、ロッドやリールを滅茶苦茶に使う人が沢山いますし、ラインに必要以上に負担をかけている人も沢山います。
そういった想定外の使用をされれば、ちゃんとした物だって壊れてしまうことがあるのは当然のことです。
ですから、稀に本当に不良品であった物もあるかもしれませんが、基本的に「すぐに壊れた」的なレビューというものは、「釣りが下手くそな人が自分で壊した」と考えてもよいのではないでしょうか。
それから、壊れたというようなレビュー以外にも、「こんなロッドじゃ釣れない」「このリールじゃ巻き感度が悪すぎる」「このラインじゃトラブルだらけ」といったような、使いづらさという面からの否定的なレビューもよくあります。
これにしたって、本当にそうなのか、ちょっと怪しいものだと思います。
今時の釣り具は、多少の使用感の違いはあったとしても、安かろうが高かろうが充分魚を普通に釣れるだけの性能を備えているはずです。
ですから、そういったものに「釣れない」と文句をつけるような人は、実はどんな物を使っても釣れない、釣りの下手くそな人なのではないでしょうか。
本当に釣りが上手な人なら、どんな道具でもそれほど遜色なく魚が釣れるはずです。
その上で、多少の使用感の違いを指摘することはあるでしょうが、釣れないというようなことを言うことはないはずです。
「これでは釣れない」と言うような人は、自分が釣りが下手くそなのを道具のせいにしているだけなのではないでしょうか。
こう考えてみると、高い釣り具も安い釣り具も、結局は使う側の釣り人次第で、ゴミにも宝にもなるものだとも言えるのかもしれません。
ですから、釣り具を選ぶ時には、釣りが下手くそかもしれない他人の意見などに惑わされず、自分の釣りに本当に必要な物は何なのか?と考えて選ぶ必要があるのではないでしょうか。