私は、フライフィッシングのティペットというものを、ルアーフィッシングのラインの残り物で代用しています。
元のラインのボビンから、10メートルくらいの長さを切り出し、ダイソーのハリスの小さなボビンに巻き、釣り場に持っていきます。
その時に、私は強度が分かりやすいように、マジックでボビンにXという太さの単位ではなく、強度を表すLBを書いておいています。
ある日、私は小さな川にニジマスを釣りに行くことにしました。
あまり大きな魚も釣れないだろうし、今日は細いラインでも良いかなと、8と書かれたラインを持って、私は出掛けていきました。
さて、釣り場に着き、釣りをしようと、そのラインを取り出してみると、妙に太いではないですか。
そして、よくよくマジックで書かれた数字を見てみると、8という数字の左隣に、うっすらと1という数字が書いてあります。
なんと私は、8ポンドのラインを持ってきたつもりが、メータークラスの魚用の18ポンドのラインを持ってきてしまったのです。
使うフライの大きさから考えると、さすがにこれは太過ぎるのではと焦りましたが、他にラインがないので、それで釣りをすることにしました。
ちょっと不安でしたが、ドライフライでもウェットフライでも、魚は釣ることはできました。
このようなことがあると、ラインの太さというものは、それほど釣果に影響を与えないのかもしれないと考えてしまいます。
釣りというものは、どこかラインが細いほど釣れると思われているところがあると思います。
ラインが太いと魚に警戒されるとか、フライやルアーの動きが悪くなるといった理由からです。
確かに、極端に魚がスレているような釣り場や、小さな渓流のような場所では、ラインを細くしないと釣れないことがありますが、それ以上にラインなんてどんな太さでも釣れる場所が大多数だと思います。
魚が釣れる時は、普通のことを普通にすれば、ラインが太かろうが、ちょっとルアーやフライの動きが悪かろうが、ちゃんと釣れるものですし、もしラインを細くしないと釣れないのなら、普通のことを普通にするという、基本的なことができていない可能性もあるのではないでしょうか。
ラインを細くし過ぎると、トラブルが増えたり大物に切られたりと、ろくなことがありません。
初心者の人などは魚が釣れない時にラインを細くする前に、もう一度自分の釣りを点検してみる必要があると思います。