釣りにゃんだろう

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「つ抜け」とは。

日本の釣りの世界には、「つ抜け」という言葉があります。
つ抜けとは、釣れた魚の数を一つ二つ三つと数えていくと、十匹目で「つ」を付けて数えられなくなるため、「つを抜けて、十匹釣れた」という意味です。

釣り人の中には、嬉しそうに「つ抜け」という言葉を使う人がいますが、私は嫌な言葉だと思いますね。

 

 

そういった言葉を使うということは、何匹釣れるかを気にしているということですし、沢山の数を釣ってやろうという卑しい気持ちが全面に出てしまっているではないですか。

私は、沢山魚を釣れば釣っただけ生き物を傷つけることになるのですから、あまり数を釣ろうとするのは良くないことだと思います。

まあ、実際には魚が沢山釣れたら嬉しくはなってしまいますが、意識的に釣りまくろうとするのはどうかと思うのです。

それを、魚を物のように数えて、つ抜けだなんだと言うのは、特にいけないことだと思いますし、あまりに品がない行為じゃないでしょうか。

 

 

そもそもが、「つ抜け」という言葉がある時点で、昔から日本には数釣り至上主義みたいなところがあった表れであり、日本の釣りの心の貧しさが見え隠れしてしている気がしてなりません。

人間として、少しでも命の大切さを考える気持ちがあるのなら、魚を物のように数えたり、「つ抜け」だなんだと言って沢山釣ろうとしてはいけないと思います。
まあ、本当は釣りなんてしないのが一番なのでしょうが、釣りが好きな限り、それはなかなか難しいでしょうから。