渓流や本流といった川釣りでは、淵は超一級ポイントです。
季節を問わず魚が居ることが多く、大型の魚が潜んでいることも少なくありません。
しかし、淵が良いポイントであるからと言って、淵で魚がよく釣れるというわけではないと思います。
「確かに魚は居るのに釣れない」という経験をした人も、沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、淵の魚はどうして釣るのが難しいのか、ちょっと考えてみましょう。
淵の魚はスレている?
まず一番に考えられるのは、淵の魚はスレていることが多いのではないかということです。
淵は誰が見ても魚が居そうだと思うような、分かりやすいポイントです。
その川に釣り人が入ったのなら、ほぼ100%攻められると考えられます。
ですから、釣り人の多い川では淵の魚の頭上には、ひっきり無しにルアーやフライや餌が降ってくることになってなり、スレていることが少なくないでしょう。
よって、淵の魚は一筋縄では釣れないということになるのでしょう。
ただ、釣り人が全く入っていないだろうと思える海外の僻地の川でも、淵ではなかなか魚が釣れないということは多いので、スレているということだけが問題ではないと思います。
淵は攻略するのが難しい。
淵は深さがあり、流れも意外と複雑になっていることも多く、魚の居る層にルアーやフライや餌を流すのが、少し難しい場所でもあります。
瀬などを釣って歩いてきたままの方法では、魚を釣ることが難しいことが多いです。
ですから、淵の魚が釣れないということが多いのかもしれません。
淵の魚はやる気がない?
淵には魚が居るものの、その底などで定位している魚は、あまり積極的に餌を捕る気がないため、なかなか釣れないという可能性も考えられます。
深さがあり安全な淵で、ボーッとしたり、休憩しているような魚も多いのではないでしょうか。
それでも、朝夕のマズメ時には、嘘のように反応が良くなることがありますから、活性の高くなるタイミングは僅かな時間ながらあるようです。
以上のように、淵の魚がなかなか釣れないのには、いくつかの理由が考えられます。
これらの理由を踏まえて、淵の魚を釣るためには、方法をよく考えて、朝夕などの釣れそうな時間だけ釣りをすることが大切ではないかと思います。
大きな魚が居たりするからといって、あまり熱くなって一日中釣りをしたりしてしまうと、余計に魚を警戒させることになりかねないからです。