北海道には、オショロコマとエゾイワナ(アメマス)という2種類のイワナが生息しています。
これらのイワナは、稀に混生していることもありますが、簡単に見分けることができます。
オショロコマとエゾイワナの見分け方。
オショロコマとエゾイワナは、かなり容姿が違います。
まず、オショロコマには、橙色~赤色の着色斑点というものがあります。
エゾイワナ(アメマス)には、基本的には着色斑点はなく、白い斑点しかありません。
それから、オショロコマは鮮やかな黄色や橙色の腹をしているため、釣りをしていて魚が掛かり、まだ水中にいる段階でも、はっきりと分かることが多いです。
お腹の黄色いイワナ。
このように明らかに容姿が違うため、釣り人はオショロコマとエゾイワナを簡単に見分けることができます。
しかし、私は一瞬判断に迷ってしまったことがあります。
基本的にはアメマスが釣れる川で釣りをしている時に、魚が針に掛かると同時に、鮮やかな黄色い腹が水中で踊ったのです。
一瞬「オショロコマが居るのかな?」と思ってしまいましたが、取り込んでみると、黄色い腹をしているものの、エゾイワナに間違いありません。
その後も、アメマス状態の魚に混じり、ぽつぽつと小さな腹の黄色いエゾイワナが釣れてきたので、その川特有のものだったのかもしれません。
このように、イワナの仲間の魚は、川ごとに容姿が大きく違うことがありますし、同じ川でも様々なタイプの魚が姿を見せることもあります。
他の種類の魚を狙っていて釣れてしまった時も、邪険に扱わずに、一匹ずつ丁寧に取り込み、観察してからリリースした方が、より釣りに深みが出て面白くなるかもしれません。