釣りにゃんだろう

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初夏の北海道、トラウト五目釣り。

私は、釣りというと「型のまあまあ良いイトウが一本釣れれば満足」というような気持ちでやることが多いですが、たまに色々な種類の魚をテンポよく釣るという、トライアスロン的な釣りをやりたくなることがあります。

近頃もちょっとそんな気分になることがあったので、久しぶりにやってみることにしました。

時期は7月の初めでしたので、まずは天塩川でイトウを釣り、そこから近場でニジマス、ヤマメ、アメマス、オショロコマを釣り、5目釣りを短期間で達成することを目標としてみました。

 

一日目。

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天塩川は大きな川なので、あまり水量が多くない方が釣り易いと思い、水位が下がる7月まで待っていたわけですが、久しぶりに川に行ってみたら、予想以上に減水していてびっくりです。

水温も高そうなので、「1~2週間前くらいの方が良かったか」と後悔しましたが、時は戻せませんからやってみるしかありません。

それでも、夜明けと同時に釣りを始めると中型のイトウが2連発で釣れて、改めてこの川の凄さを見せつけられる形となりました。

 

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贅沢を言えば、絵的にはもう少し大きな魚が欲しいところですが、完全に日が登りきると真夏のような強烈な日差しに襲われ、魚の気配も急激に薄れてきたので、「まあ、今日は色々な魚を釣るのが目標だから」とすぐに諦め、次の釣りに向かうことにしました。

車をちょっと走らせれば、天塩川にはヤマメが居る支流がいくらでもあるので、すぐに2魚種目を狙うことができます。

 

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大きなヤマメを釣ろうとしたら難しいのかもしれませんが、適当にフライを落とせば、難なく魚は出てくれて、すぐに何匹もヤマメを釣ることができました。

この時点で、まだお昼前。
いいペースできているので、次の魚種もいってしまおうかと思いましたが、何しろ暑くてあまりやる気が出ないので、一日目はここまでとすることにしました。


二日目。

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天塩川をやや遡り、ニジマスを狙うことにして、早朝から川に向かいました。
しかし、いつの間にか、かなりの高水温になっていて、川の水がお湯のようです。

こりゃダメだなと、1キャストもせずに道具を車に仕舞い込み、峠を越えて少しは涼しそうなオホーツク側の河川へと逃げることにしました。

 

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こちらの川は、水温も高くなく、まあまあ良い雰囲気。
ちょっと釣り人が多いのが気になりますが、しっかりと足を使い釣れば、ニジマスが数本とアメマスを釣ることができました。

 

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ちょっと型の良いニジマスをバラしたのが悔しく、うろうろとしているうちに、気づいたら夕方になっていて、なかなか楽しめた一日となりました。

 

三日目。

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ここまでくれば、5目釣りはもう終わったも同然。
ちょっと山を登り、オショロコマが居る川に向かうことにします。

わざわざオショロコマ釣りをする人は滅多にいないからのか、1投1匹のペースで入れ食いです。
何匹か気に入った色合いのものが釣れたので、15分ほどで終了することにしました。

 

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このように、かなりのんびり釣っても3日間で5目釣りを達成することができました。
初夏は日が長いですから、みっちり移動と釣りを繰り返せば、1日で達成することも不可能ではないと思います。
初夏の道北は釣りのターゲットに、なかなか恵まれた時期だと言えそうです。

道外から釣りに来られる方も、レンタカーを借りるだけでこういった釣りはできますから、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

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今回、私が魚を釣った場所は、全て釣りのポイントの本に載っているような有名な場所ばかりで、アプローチが難しい場所は一つもありません。
ほとんどが、車横付けのような場所ばかりです。

北海道は、外国のように大自然がどこまでも拡がっているわけではありません。

こういった釣りをするだけでも、それなりに釣れてしまうのですから、北海道で釣りをするのにガイドのようなものを頼む必要は、全くないはずです。

 

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それに、金を払って誰かに「釣らせてもらう」よりも、自分で場所を選んで魚を釣った方が、ずっと満足度は高いはずですし、他人にも「釣ったぜ」と胸を張って言えるものでしょう。

気になっている方は、とにかく車を走らせて、川まで行ってみてはいかがでしょうか。
きっと魚達は、そのあなたのチャレンジ精神に応えてくれるはずです。