釣りにゃんだろう

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ウェーディングスタッフ。

ウェーディングスタッフを使っている人を、私は日本では見たことがありません。
これは結構マイナーなアイテムなのかもしれません。


ウェーディングスタッフとは?

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ウェーディングスタッフとは、簡単に言ってしまえばです。
川の中に立ち込んだり、移動したり、渡ったりする時に、深さや水勢を確かめたり、体を支える補助として使います。

川には、予想外にいきなり深くなっている場所や、意外と流れが強い場所もありますから、安全に釣りを楽しみたいなら持っていてもよいものでしょう。

とは言っても、ただの杖であり、ただの棒なわけですから、持っていなくても、そこらへんに落ちている木の棒でも代用可能なはずです。

それでも、海外の有名メーカーから発売されているウェーディングスタッフは、折り畳み式で持ち運びやすく、デザインもカッコ良いので、ちょっと欲しくなってきたりもします。

 

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今のところ、私は若さと体力に任せて、ウェーディングスタッフを使用せずに、バシャバシャと川の中を歩いて釣りをしていますが、いつかは使ってみたいと思っています。

それは、こんな経験をしたことがあるからです。

海外に釣りに行っていた時に、同じテントに宿泊しているドイツ人の初老のフライフィッシャーの男性が居ました。
彼は英語を全く話しませんでしたし(そもそも私もひどいレベル)、私もドイツ語は分かりませんから、基本的に言葉は通じないわけですが、お互いにドイツ語と日本語のまま話すだけでも何とかなるものであり、仲良く暮らしていたものです。

 

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ある日、そんな彼が夕暮れ時に川の対岸から、一日の釣りを終えて帰ってきたことがありました。
私は、とっくに釣りを終えてベンチに座って瓶ビールを飲んで、その様子を眺めていたのですが、斜陽に輝く川を渡ってくる彼の姿は、なんとも絵になりカッコ良いではありませんか。
そして、その手に握っていたのが、ウェーディングスタッフなのです。

彼は、激しい流れの中をウェーディングスタッフを使って慎重に一歩ずつ歩みを進め、ゆっくりと時間をかけて川を渡り切り、息を切らしながら私のところまで帰ってきて、ベンチに腰を降ろすと、ウェーディングスタッフをカシャカシャと畳んだのです。

それを見た瞬間から、私もウェーディングスタッフが欲しくなってしまいました。

 

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しかし、あまり荷物が増えるのも嫌ですし、まだまだ危険を楽しみたい年齢なので、私は持っていても結局使わない気がしているのです。
そんなわけで、いつの日か、少し体力に不安を感じはじめたら、ウェーディングスタッフを使って落ち着いて釣りをする大人になりたいと思っています。
まあ、それまでに調子に乗って川に流されて、あの世行きになる可能性もありますが。