釣りにゃんだろう

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お薦め釣り動画『Jazz And Flyfishing』

私は、YouTubeなどの釣り動画が大嫌いです。
特に日本人製作の動画というものは、やたら物の紹介をしたり、騒がしく品がなかったり、わざわざ公開するほどのクオリティーでなかったりして、とにかくくだらないものが多過ぎて見る価値を見出だせないからです。

そんなものを見る時間があるなら、音楽でも聴きながら、自分の釣った魚の写真や動画を眺めたり、地形図を睨んで次の釣行の作戦を立てたりでもした方が、ずっと有意義な時間を過ごすことができます。

 

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しかし、海外からの動画となると、なかなか興味深かったり素晴らしいものがあり、多少は見ることもあります。
そんな中でも更新を楽しみにしているチャンネルとして、Jazz And Flyfishingというものがあります。


Jazz And Flyfishingとは。

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Jazz And Flyfishingとは、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの著しくフライフィッシングが好きなミュージシャン達がバンドを組み、北欧をツアーをしつつ釣りをした様子を映像作品にしたのが始まりであり、その後も頻繁ではないものの作品を公開し続けているというものです。

つまり、Jazz And Flyfishingとは、バンド名でありプロジェクト名でもあるという、一風変わったものなのです。

私も釣りよりはギターの方がずっと得意なような人間ですから、このコンセプトは非常に興味深いですし、なんとも羨ましくも思ってしまいます。

動画を見ていただければ分かると思いますが、彼らのものは「動画」というより「映像」というのがぴったりであるほど完成されています。

 

 

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美しい映像、ムードのある演奏、情緒のあるストーリー。
巷に溢れている「○○で××が釣れた」とかいうような動画とは一線を画し、同じ「釣りの動画」というジャンルに分類することは失礼なレベルだと思います。

釣りと自然の美しさ、その中に埋没していく釣り人の心情というものが豊かに表現されていて、「釣りというものは本来はこういうものなのだ、釣りが趣味で良かった」と実感させてもらえます。

 

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これに比べてしまうと、日本のDVDなどで販売されているような映像作品というものは、なんとも陳腐で下品でくだらないものなのでしょうか。
ああいったものを見ると、ちょっと釣りをすること自体がカッコ悪く恥ずかしい気がしてきてしまいます。

 

それでは、日本のフライフィッシャーも、こんな風に完成度の高い映像と音楽を録り動画を作ってみたら良くなるのか?というと、それはちょっと微妙なところかもしれませんね。

似たようなことを、日本のおっさんがやったところで、急に胡散臭くなってしまいますから、雰囲気が90%ダウンでしょう。
あまり顔を写さないとか、話さないとか、工夫が必要になってくるのではないでしょうか。

景色も映像だと多少は誤魔化しが利くにしても、国内では北欧なんかと比べてしまったら、どうにも雰囲気が出ない場所がほとんどですし微妙です。

 

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そんなわけで、Jazz And Flyfishingの映像を楽しんだ後には、自分達のダサさを実感して、ちょっと溜め息をついてしまうこともあります。
まあ、それほどまでに羨ましく良いものなのですから、皆さんも一度ご覧になってはいかがでしょうか。