釣りにゃんだろう

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ユニノットとクリンチノットは、どちらが強いのか問題。

ラインとルアーなどの結束に使うノットでメジャーなものとして、ユニノットクリンチノットがあります。
他にも漁師結びやハングズマンノットなどがありますが、このどちらかのノットを使用している釣り人はかなり多いのではないでしょうか。

そこでたまに議論になることがあるのが、ユニノットとクリンチノットのどちらが結束が強く優れているかということがあります。
今回は、そのあたりの事について、少し考えてみたいと思います。


ユニノットとクリンチノットの違い。

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まず、ユニノットとクリンチノットは、どのような違いがあるのか考えてみましょう。

ユニノットは、引っ張れば引っ張るほど、結び目が締め込まれる構造になっています。
ですから、すっぽ抜けるということはあり得ません。

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一方でクリンチノットは、結び目の摩擦で止まっているノットです。
引っ張れば引っ張るほど、ラインにはズレる力が働くわけですが、抜けにくくするためにインプルーブドクリンチノット(これを単にクリンチノットと呼ぶことが多い)というもの使うのが一般的になっていて、失敗していない限りは、すっぽ抜けることはまずありません。


どちらが強いのか。

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さて、このようにユニノットとクリンチノットは、全く違う原理で結束されているわけですが、どちらの方が強く優れているのでしょうか。

これについては、様々な人達が試していて、様々な結果が出ているものですが、私は正直大差はないと思います。

どちらも正しく結束できていれば、ナイロンやフロロカーボンならラインの70%以上の強度は出ているのではないでしょうか。結束部分をダブルにすることによって結束強度は若干上がるようですが、おまじない程度のものでしょう。

ラインの状態や、正しく綺麗に結束できたかによっては差が出るものでしょうが、この2つのノットにはそこまで強度の差はないはずです。

ですから大切なのは、どちらのノットを使用するにしても、正しく確実に綺麗に結ぶことでしょう。

ラインを摩擦で痛めないように湿らす、確実に綺麗に結ぶなど、基本的なことを行えば、どちらのノットでも実用上充分な強度は出るはずです。

ノットの中には、ライン強度の100%近い強度が出るものもあるそうですが、ラインの強度ギリギリの強さが必要とされる釣りは、一部の大物釣りを除き実際にはあまりないはずです。
ですから、普通に釣りをする分には、ユニノットでもクリンチノットでも問題ないはずです。

 

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以上のように、ユニノットとクリンチノットは、結束される原理は違うものですが、その実用上の強度は大差はないものでしょう。

ただし、繰り返しますが、それは正しく結束できた場合の話です。
正しく結束できていなければ、どんなノットでも弱く頼りないものとなってしまいます。
ですから、ユニノットとクリンチノットのどちらを使うべきか迷う場合には、自分が得意でより確実に結べる方を選べば良いのではないでしょうか。