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スパイダーヒッチは意外と強い!?

古くからあるダブルラインを作るノットに、スパイダーヒッチというものがります。
一瞬でダブルラインやループを作れる、とても便利なノットです。

しかし、これは強度がイマイチと言われていて、昔からあまり薦められておらず、ソルトルアーの世界ではビミニツイストなどが推奨されています。

ただ、ビミニツイストは手間がかかりますし、慣れればそうでもないのかもしれませんが、私はめんどくさくてやる気が起きませんから、昔からスパイダーヒッチを多用してきました。


スパイダーヒッチは、極端に弱くはないはず。

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私が子供の頃には、所謂ルアーのシーバス釣りというものでは、今とは違いほぼナイロンラインだけがメインラインに使われていました。
それにダブルラインを作り、フロロカーボンのリーダーを接続するというのが、定番のラインシステムでした。

このダブルラインを作るノットとして、強度の面からビミニツイストや三つ編みが推奨されていましたが、私はめんどくさくてスパイダーヒッチを使っていました。

それでも、どんなスズキよりも強い地球を何度も釣ってみた結果、ちょっとこのノットでは弱いなと感じることは皆無でした。

単純なチワワ結び(8の字結び)でも、ラインの70パーセント以上の強度が出ると言われていますし、 スパイダーヒッチはそんなに弱いノットではなかったのではないでしょうか。

ラインの限界に挑むような大物釣りなら100%近い強度のノットも必要でしょうが、むやみに細いラインを使わず1メートル以下の魚を釣るなら、そこそこの強度でシンプルで失敗のないノットの方が、安定して魚が釣れるはずです。

 

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私は今でも、フライフィッシングのリーダーや細いランニングラインにループを作る時にスパイダーヒッチをたまに使いますが、この程度の使い方では、何の問題もない強度が得られています。

ただし、これはナイロンラインやフロロカーボンラインにおいてだけの話です。
スパイダーヒッチの構造を考えてみれば、PEラインではおそらく50%程度の強度しかでないはずですから、余程ラインの強度に余裕がある時以外は、PEラインではスパイダーヒッチを使うべきではないでしょう。

 

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「物は使いよう」と言いますが、「ノットも使いよう」だと思います。
強度と結びやすさのバランスを考えて、適材適所で使うべきなのでしょう。

それほど強度が必要ない場面では、結び方が複雑で時間のかかるノットをする必要はありませんし、複雑さからミスをしてかえって強度が落ちてしまったら意味がありません。
逆になんとしてもラインギリギリの強度が欲しい時には、どんなに時間がかかっても最強のノットにする必要があるでしょう。

手を抜いても良いところといけないところを、自分の釣りの仕方から自分で判断してノットを選ぶのが一番確実なのではないでしょうか。