釣りにゃんだろう

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釣り初心者はPEラインにリーダーを結べるのか?

少し前にテレビの釣り番組を見ていたら、釣り具屋さんのオリジナル商品を紹介していました。
タイラバ用のロッドとリールのセットで、リールにはPEラインが巻いてあり、「後はリーダーを結ぶだけで、初心者の方でも簡単にタイラバを始められます」というようなことを言っていました。

それを聞いて私は、「それが簡単ではないんだわ」と思わず突っ込みたくなってしまいました。

 

私は、釣りをしたことがない人達にルアー釣りを教えたことがありますが、ほとんどの人がルアーとラインを接続するためにクリンチノットやユニットで結ぶのに苦戦していました。

短い時間では習得できずに、結局はこちらが結んでしまうということが多かったです。

このように、釣りの初心者にとっては、ごくごく簡単なラインの結束さえも、かなり難しいことなのです。

そんな釣り初心者の人達が、PEラインにリーダーを結ぶなんて、難易度が高過ぎるのではないでしょうか。

 

巷でよく奨められている摩擦系のノットでは、失敗してスッポ抜ける未来しか見えません。
もっと簡単でそこそこの強度が出るフィッシャーマンズノットとか、強度が50%程に落ちることには目をつぶって電車結びをするという選択肢もありますが、それにしたってそう簡単ではないことなのではないでしょうか。

やはり、本当の初心者用にロッドとリールとPEラインのセットを売るなら、リーダーも結ばれた状態にしないといけないのかもしれません。

 

まあ、本気で釣りに取り組む気のある人なら、初心者でも自分で学んで、リーダーくらいすぐに結べるようになるのかもしれませんが、こういったセットってそのようなタイプの人に売るものではないでしょう。

とりあえず一回釣りに行って、後は続けるかどうか分からないというような人達に売りつけないと数は売れないでしょうから、やはりリーダーは結んでおいた方が良いはずです。

そのリーダーが切れたり劣化した時に、本気で釣りを続けたいと思っている人なら、自分で結べるようになるまで努力するはずですし、やる気がない人はそのまま釣りを止めるでしょうし、これくらいで調度良いと思います。