稀にマルタやウグイをターゲットとして釣りをする人もいますが、基本的にはルアーフィッシングやフライフィッシングでは、ウグイというと外道中の外道でしょう。
釣れてしまったら、「うわぁ、ウグイだぁ」と残念な気持ちになることが多いわけですが、イトウを釣っているなら、あまり残念がる必要はないのかもしれないと、私は思っています。
なぜなら、時期や場所にもよりますが、ウグイが釣れた後にイトウが釣れるということが、結構あるからです。
これは、おそらくこの２種類の魚か好む流速が、どちらもややゆったりとした流れで、少し似ているようなところがあるため、ポイントがかぶっていることがあるからではないかと、私は考えています。
川で釣りをしていると、魚種ごとに好みの流速がなんとなく決まっているようだと感じられることが多いです。
ヤマメだったらこれくらいの流れが良いとか、イワナならこの辺りだろうとか、自分の中で感覚的に流速の基準のようなものができてきて、その通りに釣れてしまうことが少なくありません。
そういった魚種ごとのマッチした流速みたいなものが、イトウとウグイは近い気がするのです。
ですから、もしその場所にウグイとイトウが両方居るならば、ウグイが釣れた時点で結構良い場所が探れていて、イトウも釣れる可能性があると考えられると思います。
まあ、様々な条件により魚の付き場は変わりますから、ここまで単純には考えにくいものかもしれませんが、サクラマスが掛かってしまうなんてよりは、ウグイが釣れてしまった方がイトウには近いのではないでしょうか。
また、魚の好む流速やポイントだけでなく、釣りの技術面を考えてみても、ウグイが釣れるだけのことができていれば、問題なくイトウも釣れる可能性も高いはずです。
それくらい、居さえすれば釣るのは簡単である魚の部類に入ると思います。
ですから、やはりウグイが釣れる人には、イトウが釣れるのは時間の問題であると言えそうです。
しかし、まあ、それはあくまで、その場所にイトウがちゃんと生息していないと成り立たないことではありますがね。
