私には、海外で一緒に釣りをして仲良くなったヨーロッパの若者の友人がいるのですが、彼から何度か「釣りは誰に教わったの?」と聞かれたことがあります。
私は、その度に「自分で覚えたんだ。いつもは一人だ。」と答えたのですが、その度に彼は不思議そうな顔をしていました。
彼自身は、父親が釣りが好きだったので、父親から釣りを教わったようで、そのように釣りは人から教わるのが当たり前だと思っているようでした。
私もよくよく考えてみれば、初めて釣りに行った日だけは、幼馴染に誘われて出掛けていき、手取り足取り教えてもらった記憶があります。
しかし、その幼馴染はすでに遠くに引っ越していて、たまたまその時再会しただけだったので、それ以降は会う機会もほとんどなく、そこからは完全に独学です。
小学生の頃など、多少は釣りに一緒に行く友人がいた時代もありましたが、みんな好き勝手に釣りをするだけで教え合うなんてことはなかったですから、誰かに釣りを教わったことはなかったですね。
こんな風に、私の釣りは最初の日以外はずっと独学で、一人であれこれ考えてやってきた孤独なものなのです。
ですから、釣りのことを誰かに教わるという発想さえないわけで、たまにスクールだクリニックだといったもので、釣り人が集まり教えを請うようなことをしていると聞くと、何をしてんのかな?と不思議に思ってしまいます。
まあ、逆にそういったイベントに行くような人達から見れば、私のような人間は「いつも一人で可哀想な人だなー」と思われるのかもしれませんがね…