釣り人の中には、師匠のような人がいて、その人に教わって釣りをしている人がいるようです。
師匠に言われるままに道具を買い揃え、師匠に釣り場に連れていってもらって、師匠に釣り方を教わるような人達です。
私は、こういった人達を見かける度に、本当に世の中には主体性のない情けない人達がいるもんだと、とても嫌な気持ちになってしまいます。
ちょっと釣りを教えてくれた人などを、親しみを込めて師匠と呼んだり、釣り仲間をちゃかして「師匠(笑)」と呼ぶのなら、何も悪くはないと思います。
ただ、本当の師弟関係のように、誰かの言われるがままに釣りをしているのだとしたら、それは大問題だと思います。
釣りは、基本的には独学でできるものですし、誰かに教えを乞う必要はありません。
釣りを教えてくれるものがあるとしたら、それは魚や自然そのものでしょう。
そういった釣りの本質を無視して、ひたすら他人に教わったままに釣りをするなんて、あまりに他力本願過ぎるのではないでしょうか。
日本人には「誰かに言われたことしかできない人」が多いですが、こういった釣り人もその種の人間の典型だと思います。
繰り返しになりますが、釣りを教えてくれるのは、魚や自然です。
師匠ではありませんし、テレビに出てくるエキスパートでもありません。
自分の頭で考えて、自分の釣りをすれば、自ずと魚が教えてくれるものです。
釣りの師匠なんて、みっともないことを言って、本当に教えられるままに釣りをしていたら、自分が高度な思考力を持つ生き物である人間であることを放棄しているようなものだと思います。
釣りの師匠が居る人は、今すぐに縁を切り、一人で釣りに行った方が良いのではないでしょうか。