長野県を流れる犀川の犀川殖産漁業協同組合の管轄エリアでは、キャッチ&リリースで周年ニジマス釣りをすることができます。
野生化した見事な大物も姿を見せるらしく、特に他の河川が禁漁になる秋や冬に人気がある場所のようです。
どんな場所なのか気になったので、ちょっと様子を見に行ってきました。
犀川殖産エリア ニジマスのポイントと駐車スペース。
初めて行く釣り場での心配事として、ポイントと駐車スペースの問題があります。
これが良く分からないと、せっかく釣り場についても、なかなか釣りが始められずに、右往左往するはめになってしまいます。
しかし、この釣り場では、その心配は不要なようです。
釣り場に向かうのが早朝だったので、セブンイレブン明科七基店で入漁券を買うと、ポイントと駐車車スペースがびっしりと載っている地図を貰えました。
これでもう、ポイントと駐車スペースの心配は不要です。
ただ、この地図だと、駐車スペース付近の細かい道が、分かりにくい場所もあるので、これを参考に事前にGoogleマップなどで調べておくと良いかもしれません。
コンビニで入漁券を買おうとすると、店員さんがよく分からずに困惑するなんてこともたまにありますが、このお店はそんな心配も要らないようです。
非常にきびきびとした動きで、親切丁寧に接客してくれ、「こういった簡単な地図もございますが、ご利用になられますか?」と、この宝の地図をくれました。
正直、こんなに気持ち良く入漁券を買えたことは始めてです。
清々しい気持ちで曲がりくねった朝の国道19号線を駆け抜け、釣り場に向かいます。
犀川殖産エリアの釣り場へのアクセス。
犀川殖産エリアの釣り場は、国道19号線沿いにあります。
東京方面からだと、長野自動車道の安曇野ICから40分ほどです。
エリアの中心にある「道の駅 大岡特産センター」を目的地に経路を調べると良いでしょう。
実釣。
さっそく釣りを始めたい所ですが、狙っていたポイントにはすでに先行者の姿が。
平日の朝ですが、なかなか人は多いようです。
もう、とにかくどこでも入れる所でやるしかないと早くもちょっと諦め気味で、適当に道の駅の前に入りました。
ポイントには、キャッチ&リリースの告示や釣り具メーカーののぼりが立っていました。
魚は多いが人も多い。
時折魚が跳ねたりと、確かに魚は居るようですが、ルアーにもフライにもなかなか反応はありません。
そうこうしているうちに、どんどん釣り人が増えてきます。
上流にも下流にも、はるか遠くにも、釣り人が見えます。
私は、こういった川では釣りをしたことがほとんどないので戸惑いまくりです。
本州の釣り場では、これが普通なのでしょうか。
いつもこんな感じでは、私は釣りを趣味にはしたくありませんね。
もっとも、まだそれほど寒くもなく、かつ他の河川が禁漁になった10月ということで、今が一番混んでいる時期なのかもしれません。
えさ、フライ、ルアー、と絶えずポイントには誰かが入り、責め続けられていますが、誰も釣れている様子はありませんでした。
浅場には何かの小さな稚魚が大量に居て、川の雰囲気は良いのですが。
景色もなかなかのものですが、流されてきたゴミがよく目につく川です。
川沿いの町から、増水時に流されてくるのでしょうか。
黄金のウグイが…
もう疲れてきたので、適当にミノーを投げていると、かなりの勢いで魚が追いかけてきました。
すかさず小さな3グラムちょっとのスプーンを投げると、魚がヒットしました。
「なんか金色のウグイみたいだなぁ」
と寄せてくると、ブラウントラウトでした。
コンディションも良く、ヒレも綺麗でなかなかの魚体です。
そのまま、釣りを続てけると、今度は50センチほどのニジマスらしき魚が足元まで追いかけてきました。
カッと、口を開いて、食いつく動作は見せたのですが…
なんとなく、フライフィッシングが有利な川だと思っていましたが、ベイトフィッシュが大量に見られ、それを魚も食べているようで、ルアーも悪くないのかもしれません。
結局、その場所を中心に夕方まで粘ってみましたが、残年ながらニジマスは釣れませんでした。
私の感覚的には、「一日頑張って、一匹釣れるかどうか」といった感じでしょうか。
その一匹が、この川で鍛えられた素晴らしい魚である可能性が高いことは、実際に釣りをしてみて、よく分かりました。
機会があれば、また訪れてみたいと思います。