当然ながら川には岸が両側にあるわけですが、これらはそれぞれ右岸・左岸と呼ばれています。
釣りをしている人には、この呼び方の正しい仕組みを知らない人が意外と多く、時に混乱を招くことがあります。
下流を向いて、右・左。
右岸・左岸というのは、川の下流を見た向きでの左右で決まるものです。
ですから、自分が川を釣り上がっていて、川の流れの右側を歩いているとしても、それは左岸なのです。
釣りは、川を釣り上がることも多いものですから、ちょっとよく考えてみないと、簡単に右岸と左岸を間違えてしまいます。
また、釣りの本などに右岸・左岸と書かれている時にも、この正しい呼び方を知らないと、どちらかよく分からなくなってしまいます。
例えば、「この滝は右岸から巻ける」と書いてあったら、釣り上がっていき、進行方向左側から巻けるという意味ですが、よく分かっていない人は右側から巻けると勘違いしがちです。
それから、「この滝は右側から巻ける」と書いてあったら、釣り上がることを前提に書かれているのなら、これは左岸側から巻けるという意味でしょうから、右岸と書かれているのか右側と書かれているのか、よく注意して読む必要があります。
また、そもそもその文章を書いた人が、右岸・左岸の正しい意味を知らない可能性もあります。
釣り上がっていて、進行方向右側を右岸と書かれていることも、たまに見かけられます。
ですから、釣り場で「なんだか話と違う気がする」と思ったら、右岸と左岸が逆に書かれていた可能性も考えてみた方が良いのかもしれません。
釣り場で釣り人と出会って話をして情報を得る時も、その人が本当に右岸と左岸という言葉を理解しているのか、会話の内容から探りながら話す必要があるでしょう。
右岸・左岸を正しく理解していないと、話が通じなくなったり、誤った情報を得ることになってしまうかもしれません。
以上のように、川の右岸・左岸というものは、とても単純な仕組みで決まっているものですが、ちょっと混乱しやすいものでもあります。
よく分からなくなりそうになった時は、とにかく身体を川の下流に向けて考えてみましょう。