釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

今日の日はさようなら。

夜明け頃、何度も飲み仲間が部屋のドアを開けて、ルームメートを起こしにくる。
どうやら二人で最後の釣りに出かける約束をしていたらしく、しばらくバタバタとしてから出かけていった。

このタイミングで僕も釣りに行けば良かったのだが、どうにもやる気が起きなかった。
ようやくベッドから起き上がった時には、もう7時近かった。
真っ昼間よりは、マシだろうと、歩いて釣りに出かける。

やはり、昨日魚が追ってきた場所は、どうしても気になるもので、一番にその場所に投げてみる。
一発でアタリがあったものの、ろくに引かないで、簡単に寄せてこられる。

これがなんとグレーリングなのだ。13センチのミノーに戦いを挑んでくるとは。この魚は、体は小さいが、貪欲で獰猛な魚だ。目つきも悪い魚が多いし、大きくなるほど真っ黒な体をしていて悪役っぽい。

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こんなグレーリングが釣れてしまうほど、今回魚種やサイズを問わず、一番魚の反応があったのが、ラパラのフローティングジョイントの13センチだ。
元々は背中が青色だったのだが、マジック黒で塗ってある。

僕は、あまりルアーの色を気にしないのだが、どうも
このラパラの青は、淡水では釣れない気がしてならない。
実際に釣れないからか、中古で青色の物が売られていることが多い気がする。

このラパラの青が釣れない説には、以前、北海道の管理釣り場のおばさんも同調してくれて話が盛り上がったことがあり、その時に「マジックで塗っちゃいなさいよ」とアドバイスをされたのであった。

それから、持っているラパラの青いルアーを全部黒く塗ってみたのだが、今回はその塗ったルアーが妙に良く釣れたではないか。
あのおばさんの言うことは、完全に正しかったのかもしれない。


そんなことを考えながら釣りを続けていたが、もう何にも釣れやしない。

釣りなんて終わりだ終わりと、小屋に帰って、さっさと荷物を整理して、おばちゃんとお茶を飲んだりしていた。

 

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昼過ぎになって、ようやくルームメート達が帰ってきた。この土壇場にきて、ラフティングして下流に行ってきたらしく、ガイド達は急いでボートを回収しに馬で出かけていった。

飲み仲間が、「彼が大きいの釣ったよ」とあまり元気なく言うと、ルームメートは、元気いっぱいに写真を見せてきた。
サイズや魚体の綺麗さなどを考えると、今回釣りで一番の魚ではないかと思えるものだった。

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こんなことなら、僕も行けば良かったと、思わなくもないが、彼らの持っているタックルを見ても確実にルアーで釣ったわけではなさそうなので、行ったところで…と思えてくる。

 

 

 

二時間ほどで、全員が出発の準備を終えた。
全ての小屋に鍵をかけ、荷物はラクダに載せる。
それから集合写真を撮ってから、全員が馬に跨がり、この土地を跡にすることとなった。

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これだけ長い間暮らしていると、どこか寂しさも感じるし、晴れた青空の下を旅立っていく清々しさも感じる。
これにて、この春のこのキャンプ地は解散するわけで、同じメンバーで同じように暮らすことは、おそらく二度とないわけだ。
これから、それぞれが別々の場所で、それぞれの生活に戻っていくことになる。