釣りにゃんだろう

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釣った魚の写真は一生生きている。

ある日、YouTubeでカナダのラブラドール地方でのフライフィッシングの動画を見ていたら、アトランティックサーモンを釣ったお姉さんが、写真を撮って手早くリリースしてからこのようなことを言いました、「写真は一生、生きているから」

その様子を見て、私は「なかなか粋なことを言うお姉さんだわ」と思いました。

 

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釣り人は、魚を釣ってキープして持って帰り、食べたり剥製にしたりすると、「自分が獲ったんだ、自分のものにしたんだ」というような気持ちで満たされることがあるのかもしれません。
だからこそ、一部の人は魚を釣って持ち帰ることにこだわるのではないでしょうか。

しかし、魚をキープしてしまったら、家で飼うのでもない限り、確実に死んでしまいます。
その場で美しく透き通った輝きは失われ、腐りやすい物体に変わり果ててしまいます。

これが、釣った魚の写真を撮ってリリースすれば、いつかは死んでしまうにしても、少なくともその場では死ぬことはありませんし、撮った写真の中ではいつまでも美しい姿で生き続けています。

 

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これらのどちらの行動が良いと思うかは、人それぞれだと思います。
「食べないのに魚を釣るなんて、ただの虐待だ」と言う人もいるでしょうし、それも一つの正しい考え方ではあると思います。

しかし、私は、とても自分勝手な考えではありますが、写真を撮ってリリースすれば、写真と私の中で魚は永遠に生き続けることになり、殺すよりはマシだと思っています。

 

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釣りという行為自体が、間違いなく生物虐待であり、どう考えても良い行いでないのは確かなことですから、どちらが良いかなんて決められることではないと思います。
どちらにしても、魚を釣ることは罪深いことなのですから。

それでも、生きた美しい姿で写真に残し、生涯忘れないように感謝し続ける方が、殺すよりマシだと思ってしまうのは、私がただの偽善者だからなのでしょうか。