釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

なんでもかんでもライトタックルにするべきじゃない。

日本の釣り業界には、ライト○○と呼ばれる釣りが沢山あります。
ほとんどは、以前から使われていたものよりも、よりライトなタックルを使って釣りをするものです。

どうしてこのような釣りが盛ん取り上げらているのかと考えてみますと、ライトタックルは誰でも気軽に扱うことができて、より多くの人が楽しめるからだと思います。
敷居が低く、より多くの人が楽しめるほど、釣り具は沢山売れるはずですから、釣り具メーカーとしては都合が良いわけです。

つまり、ライト○○というものには、釣り具を沢山売るための作戦みたいな側面もあるはずです。

 

f:id:nyandaro:20211016144456j:plain

釣り具を宣伝する側の人達は、ライトタックルで釣りをすると、小さな魚でも楽しめるとか、大きな魚とスリリングなファイトができるといった利点を上げていることがありますが、これは大いに問題があることだと、私は思います。

小さな魚を釣る時に都合が良いのは本当かもしれませんが、本当に巨大な魚が掛かってしまった時にはどうなるのでしょうか。
釣り針を口に残したまま、魚を逃がすことになる確率が、適正なタックルを使って釣りをした時と比べれば、かなり高くなるのではないでしょうか。

実際に、テレビの釣り番組なんかを見ていても、ライトタックルを使って釣りをしていて、大物をとり逃がす場面が散見されます。

 

f:id:nyandaro:20211016144615j:plain

釣りをしている本人は「負けた」とかなんとか言って、爽やかな顔をしていたりしますが、逃がした魚は全てとは言わないまでも、口に付いたラインやフックの影響で死ぬ可能性が高いはずです。
ライトタックルでなければ殺さなくて済んだ魚を、わざわざ殺しているとも言えるのではないでしょうか。

釣りは、釣れる魚のサイズを厳密には選べないことが多いです。
いつどこで大物が釣れるか分からないのですから、ある程度余裕を持ったタックルを使って釣りをしないと、大物を逃がす可能性が高くなり、必要以上に魚を殺すことになりかねません。

 

f:id:nyandaro:20211016144847j:plain

釣った魚を食べるリリースはしない釣りの場合には、釣り上げようが、逃げられようが、魚を殺すことには変わりはないという意見もあるかもしれませんが、釣ってすぐ殺して食べてあげるのと、釣り針とラインを身体につけてジワジワと殺すのとでは、残虐性が違うはずです。

ですから、なんでもかんでもタックルをライトにしてしまうということは、必要以上に魚を傷つける釣りに繋がる危険があると思います。
釣りというものは、対象魚に対して多少余裕があるくらいのタックルでやるべきだと、私は思います。