この冬は暖かくて、群馬の榛名湖では、充分に凍結せずに氷上ワカサギ釣りが解禁できなかったそうです。
こうなってしまったのは今年だけでなく、もう5年連続だそうで、今後はもう解禁できることは無いのかもしれません。
確かに、近年の気候を考えてみれば、榛名湖なんかに人が乗りまくれるほどの氷が張ることは想像がつきませんし、こうして「できるのが当たり前」だったものが、「できないのが当たり前」に変わっていくのでしょう。
こういった傾向が見られるのは、榛名湖だけではないでしょうし、群馬県だけではないでしょうし、全国的なことだと思います。
今年は、福島県の桧原湖でさえ解禁できなかったそうですし、北海道の糠平湖でさえ氷が溶けてきたために解禁期間を大幅に短縮しています。
これからも、暖冬傾向は強まっていくでしょうし、確実に冬は短くもなっていくことでしょう。
全国的に以前のように凍らない湖も増えていくことでしょうし、凍ったとしても短期間で溶けることも増えることでしょう。
こうなってくれば、氷上ワカサギ釣りは滅多にできないような珍しいものになってくるはずです。
「昔は湖が凍ってね、氷に穴を開けて釣りをしたんだよ」なんて子供に説明する日も、実はそんなに遠い未来ではないのかもしれません。
釣りというものは、環境が変化すればできなくなっていくものですが、氷上ワカサギ釣りは一番先に姿を消すものなのではないでしょうか。