私は釣りが好きですが、「どうなんだろうか」と思ってしまい、あまり好きになれない釣りも沢山あります。
そんな中でも、一番気に入らない釣りは、ワカサギのドーム船からの釣りというものです。
ワカサギのドーム船は、風も感じられない船に閉じ籠り、僅かな隙間から見える水面に糸を垂らし、魚探と電動リールを使って、ひたすら小さな魚を釣りまくるという、もう全ての面で「おかしい」としか思えない釣りです。
快適さを求めて船内から釣りをするなら、そもそも湖になんか来ないで家に居なさいよと思ってしまいます。
船の中で隙間や穴から釣ったって、自然を感じられる要素はゼロですから、そんなことをしたって本当に釣りに来たと言えるのでしょうか。
また、そんな奇妙なことをするために、わざわざ魚探や電動リールを使うなんて、もう頭がイカれてるとしか思えません。
最早「釣り」というよりは、工場の中で働いているような「作業」に近い行為だと思います。
そんなことをしてまで、ワカサギを採らなくてはならないのでしょうか？
あんなわけの分からないことをするなら、のべ竿一本持って、湖岸から釣りをしてみた方がずっと面白いのではないでしょうか。
それで何が釣れるか分かりませんし、何も釣れないかもしれません。
それでも、少なくともドーム船の中に閉じ籠り作業をしているよりは、ずっと晴々とした気分になれるでしょうし、釣りに来て良かったと思えるのではないでしょうか。
私は、「釣りをしてみたい」という人がいても、とにかくワカサギのドーム船だけは止めておきなさいと言いたいと思います。
さすがに、あれだけは釣りと呼んでしまってはいけないと思いますから。
