私は、家で指なんかをちょっと切ってしまい血が止まらなくなってしまうと、結構気にしてしまいます。
絆創膏を張ったり薬を塗ったりして、「どうかなぁ」と気にしてばかりになってしまいます。
ところが、同じように怪我をしたとしても、釣り場だとあまり気にならないのです。
ちょっと口で血をちゅうちゅう吸ったりしながら釣りを続行して、気づけばウェアのあちこちに血を付けていることがしょちゅうあります。
考えてみれば、指をちょっと切ったくらいでは死ぬことはないわけですし、本来はあまり気にする必要はないのかもしれません。
釣りに支障をきたさないようなレベルのことですし、大事件でもないのです。
このように、釣りという野外活動をしていると、いかに日頃自分がどうでも良いことを気にし過ぎていたのか気づかされることがよくあります。
人間というやつは、都会という石の墓場で、どうでも良いことを気にして暮らしてばかりいたのだと、改めて実感させられることになるのです。
あなたがもし都会の暮らしに少しでも窮屈さを感じているのだったら、ちょっと釣りにでも出かけて血を流してみてはいかがでしょうか。
自分がいかにちっぽけなことを気にして、小さくまとまった暮らしをしていたのか気づき、心が少しは解放されることになるかもしれませんよ。