釣りにゃんだろう

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釣りに手袋(グローブ)は必要か?

釣具屋さんに行くと、釣り専用の手袋というものを沢山売っています。

指が出るようになっていたり、防水素材や保温素材を使用した物があったりと、普通の手袋とはちょっと違う機能があって便利なので、使用している釣り人も沢山いるのではないでしょうか。

しかし、どうしても必要なものなのか?と考えてみると、そうでもない気がしてきてしまいます。
釣りの手袋には、様々な役割がありますから、役割ごとに考えていってみましょう。

日焼け防止。

釣りの時に手袋をしていると、手の日焼けを防ぐことができます。
手袋というと寒い季節にする物と思われがちですが、釣り用の物は、ちゃんと夏用の物も売られています。

釣りをすると、とにかく手が日焼けしまくりますから、女性や日焼けを気にする人は、一年中手袋をした方が良いでしょう。

しかし、釣りを何日も続けてしていたら、どうしたって肌を出している部分は黒くなってしまうのだし、今さら手なんてどうでもよいかと思い、私は日焼け防止の目的で手袋をすることはありません。

何日か野宿で釣りをして、数日ぶりに風呂に入ると、露出していた顔と手だけが異常に黒くなっていて、自分でもびっくりすることがあるくらいです。


怪我や虫刺されを防ぐ。

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手袋をしていると草木や岩で手が傷つくの防いだり、虫刺されを防ぐことができます。
手を傷つけたくない人は、季節を問わず手袋をするべきでしょう。

しかし、釣りをしていればどうしたって手先を多少は怪我をすることはあるものですし、そんなことをいちいち気にしていたら、釣りに集中できません。

血が何時間も止まらないような怪我なら困ってしまいますが、多少血が出る程度の傷は釣りが終わったら消毒して絆創膏を貼れば良いだけですから、棘が刺さろうが切り傷ができようが、手元の感覚が狂う手袋をする必要は、余程の難所でない限りあまりないと私は思っています。

滑り止め。

主に海で大きな魚を釣るためにヘビーなタックルを使う時などには、手元が滑るの防いだり、手にマメができるのを防ぐためにグローブをすることがあります。
こういった釣りは、体力ギリギリの戦いをするような極限の釣りですから、ちゃんと手袋をした方が良いでしょう。

私は、まだマグロやカジキやGTなどを釣るような、こういった手袋が必要な釣りをしたことはありませんが、機会があれば手袋を使用したいと思います。


保温目的。

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釣りをする時に手袋をする一番の理由は、寒さから手を守るためでしょう。
手がかじかんでしまうと、ラインもろくに結べなくなってしまいますし、釣りに集中できなくなってしまいます。
寒い日は手袋をした方が良いでしょう。

私も春先や秋などには、昔はよく手袋をしていたのですが、何度かしないで釣りをしてみると、意外となくてもいけるなと思い、近頃はあまりはしなくなってしまいました。

多少寒くても、しばらくキャストを繰り返すような釣りをしていれば、手も暖まり寒さも気にならなくなってきます。
あらゆる物がカチカチに凍る-30度くらいの中、手袋すると作業しにくいため素手で氷の張った湖の水の中に手を突っ込んだりしていたこともありますが、ちょっとの時間ならその程度のことで凍傷になったりはしないのです。
私は、「人間が本当に冷たくなる時は、死ぬ時だ」と思います。

ですから、近頃は氷点下5度以下になる時か、余程風か強く体感温度が低い時以外は、手袋をしないことが多くなっています。

 


以上のように、釣りの手袋には様々な役割がありますから、必要だと思う時にはした方が良いと思います。
ただ、どうしても手袋は手の感覚を狂わせてしまいます。
この微妙な感覚の違いで、釣果に差が出ることは、多少はあると思います。

釣りには魚の気配など「なんとなく分かる」ということが、沢山あると思います。
そういった勘のようなものの情報源として、人間は手の平や指先からの感覚も気づかないうちに活用しているのではないでしょうか。

私は、そういった勘を失いたくないですから、近頃はできる限り素手で釣りをすることにしています。