釣りにゃんだろう

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サクラマスをチェリーサーモンと呼んだ時代。

少し昔の沢田賢一郎氏の本を読んでみると、サクラマスのことをチェリーサーモンと呼んだり、その釣りをチェリーサーモンフィッシングなどと言っていたりします。

今の時代になって、こういった記述を読んでみると、読んでいるこちらが恥ずかしいような、「痛い」感じがしてしまいます。

 

 

どんな釣りでも、やる人がこだわりを持ったり、誇りのようなものを持つのは自由だとは思いますが、サクラマス釣りをチェリーサーモンフィッシングと呼ぶのは、ちょっとカッコつけ過ぎじゃないでしょうか。

「サクラマス釣りは、フライフィッシングの最高峰であるサーモンフィッシングの一つなのだ」と、なんとしても言いたいとでもいうような強引な雰囲気を感じますし、興味がない人からしたら、「何言ってるんですか?」と笑いたくなってしまうものでしょう。

 

 

一時期は、かなり人気のある釣りだったようですが、今は衰退していますし、サワダのショップも閉店してしまいました。
こういった衰退も、過剰に気取った雰囲気が、一般層には受け付けられなかったことが原因かもしれません。

こういったごく一部の人を相手にした高額な商売というものは、お客の人数が限られているだけ、熱が冷めて終わる時はパッタリと終わってしまうのでしょう。

まあ、私は大衆受けしなくても、こだわったり気取ったりする釣りは嫌いではありませんが、さすがに「チェリーサーモン」はやり過ぎだったのではないかと思います。