昔から、働き者のことを、アリに例えることがあると思います。
「日本人はアリのようによく働く」とかいった具合にです。
アリとキリギリスなんて話もあるくらい、アリというものは勤勉性の象徴のようになっていますが、実は結構アリにも休みはあるようです。
最近の研究では、アリは1ヶ月働くと1ヶ月休むようなシフト制で働いているという説があるそうで、どうやら死ぬまで必死で働き続けるというようなものではないのかもしれません。
そうなると、忙しくて釣りにもなかなか行けないというような、日本人によくいるタイプの人は、アリなんかよりも圧倒的に働きまくっていることになるのでしょう。
そんなに働くことが好きなのだったら文句はないのかもしれませんが、本人がそれを望んでいないのだとしたら、アリよりも惨めな人生と言えるのかもしれません。
もうあくせく働いたって、この国は経済的には発展することはないわけですし、そんなに暮らしが豊かになるわけではないでしょう。
それだったら、ほどほどに働いて、ほどほどの暮らしをして、たまにはアリのように休みをとって、数週間釣りに行けるような社会を目指した方が、ずっと沢山の人が幸せに暮らせるのではないでしょうか。
しかし、現状では格差が拡がり、ごく一部の人を除いては、アリ以下の生活から一生抜け出すことができない世の中に、どんどんとなっている気がします。
これから先は、大半の人が、どこまでも不幸で、アリよりも忙しく働かされ搾取されるだけの社会が待っているのかもしれません。
まあ、もうすでにそうなっているのかもしれませんけどね…