「水曜どうでしょう」というテレビ番組で、海辺の橋の上から釣りをしている時に、「もう帰ろう」と言って帰るふりをしてから、そっと隠れて竿を出すと魚が釣れるということがありました。
ふざけて芝居をうつのが、とても面白い場面でしたが、この作戦は真面目に釣りをする時にも、ちょっと有効な気がします。
魚というものは、釣り人の気配をかなり敏感に感じているはずです。
足音、影、ラインの存在などから、釣り人の存在に気づかないわけがないでしょう。
スレていない魚なら、釣り人の存在に気づいていても気にしないのだと思いますが、これがスレた魚なら、警戒して釣れなくなると思います。
ここで一度帰るふりをすると、人が居なくなったと魚が思うはずです。
そして油断したところに、こっそり気づかれないように針を落とせれば、魚が釣れることもあるのではないでしょうか。
私も、川で釣りをしていて、もう帰ろうと思ってジャブジャブと川から上がり、帰りかけたけれどもやはり気になって戻ってきて、そっと岸から投げたら釣れたということが、何度かはあります。
やはり、スレた魚を釣る時には、この「帰るふり作戦」が有効なことがあるのではないでしょうか。
魚は居るはずなのに、どうしても釣れないような時には、「ダメだな。もう帰ります。」と芝居をして、一度帰るふりをしてみると良いと思います。