50センチくらいのニジマスなどのトラウトが釣れることは、川でも湖でもあるわけですが、良い思い出として印象に残っているのは、圧倒的に川だなと私は思います。
まず、魚が釣れるまでの状況の印象が全然違います。
湖で釣りをしている時は、浮かべる釣りをするにしても、沈める釣りをするにしても、スローなリズムの釣りになりますし、どこかドヨーンとしていて、ひたすら粘るような辛抱の時間が続きます。
これに比べて、川の釣りは速い水の流れがあり、その中に立ち込んで一投一投移動していくという、とてもアクティブなものとなります。
湖ほど「釣れんな」と悩んでいる余裕もなく、刻々と変わる目の前の流れに挑んでいけば良いので、退屈とは無縁です。
そして、50センチくらいの魚が掛かってからも、湖と川では随分違います。
湖では50センチくらいの魚が掛かっても、ひたすら引っ張ってくるだけでランディングできてしまうことが多いです。
川のように魚が流れに乗ることはありませんし、そもそも湖の魚の方が泳ぐ力が弱いのだと思います。
これに対して、川で50センチくらいの魚を掛けると、結構ヒヤヒヤドキドキするようなやり取りをすることになり、それだけ「釣れて良かった」と強く印象に残ることになるのだと思います。
湖で釣るにしても80センチ以上あるような魚なら、ヒヤヒヤドキドキして大変な思い出になるでしょうが、そんな魚は滅多に釣れるわけではありません。
やはり、そこそこのサイズしか釣れないのだったら、湖で釣りをするより川で釣りをした方が面白いのではないでしょうか。
私は、どうせ50センチくらいまでの魚しか釣れないんだろうな、というような湖と川があるなら、迷いなく川に釣りに行くことにしています。
