四十肩とか五十肩といった言葉があるくらいで、人間は年を取ると肩が痛くなったり上がらなくなったりするものらしいです。
「そんなことないだろう」と、私はこのことを信じておらず甘く見ていたのですが、近頃は身体を酷使すると肩が上がりにくくなることがあり、「こりゃ、きっと本当に年を取ると肩が上がらなくなるのだ」と、にわかに信じるようになってしまいました。
幸い、まだ釣り程度の動きでしたら何ともないのですが、慢性的に肩が上がらなくなったりしたら、釣りなんてしんどくて困ってしまうでしょうね。
そうなってしまったら、頭上でびゅんびゅん竿を振るなんて、苦行でしかないと思います。
フライフィッシングの世界では、スイッチロッドとかシングルハンドスペイとか、肩を上げてオーバーヘッドでキャストする必要がなく、体力的に楽な釣りをする人が増えていますが、そうなった原因の一つとして、この五十肩があるのではないでしょうか。
この国でフライフィッシングをしている人の多くは50代か60代の人ですし、かなりの人達が、肩をはじめ身体中に問題を抱えているのだと思います。
そういった人達がなんとか釣りをするには、シングルハンドの低番手の釣りかオーバーヘッドキャストをしない釣りということになるのでしょう。
これなら釣りを続けることができますし、五十肩になってもちょっとは安心というものです。
シニアにとっては、昔と違って釣り方やタックルが多様になり選択肢が増えたことは、釣り寿命を延ばしたと言うことができそうです。
長生きしていると、いいこともあるものですね。
タックルや釣り方を工夫すれば、釣り場に行くことができる限りは、なんとか釣りを続けることができそうですよ。