釣りにゃんだろう

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フライロッドが20万円の時代に突入。

インフレや円安の影響で、昨年あたりから海外メーカーの釣り具がグングンと値上げされています。

sageというメーカーのフライロッドも昨年から2回価格が改定されたような気がするので、「どんなもんだろうな」と、買う予定もないのに冷やかし半分で輸入元のホームページを覗いてみました。

ぱっと価格を見た瞬間に、「誰がこんなもの買うんだ?」と、私は笑ってしまいましたね。
ツーハンドロッドなんかは、税込で20万円弱になっていたからです。

 

お金に余裕がある人なら、20万円の釣り竿を買うことくらい、なんてことのない話かもしれません。
でも、そういった人って、人口の極々一部なのではないでしょうか?

結構生活に余裕がある人でも、趣味の道具である釣り竿にぱっとと20万円は出さないんじゃないでしょうかね。

それに、数十年前と違って、今はフライフィッシングに「お金をかけない」という選択肢も豊富にあるわけです。

例えば、sageのツーハンドロッドでも、ちょっと昔のモデルの中古品なら、2万円はせずに手に入ります。
新品のロッドでも、中国メーカーの物なら1万5000円で買うことができます。

 

そういったものと、20万円のロッドとの間に、10倍以上の性能差があるでしょうか?
20万円のロッドだと、10倍以上魚が釣れるなんてことがあるでしょうか?

はっきり言って、そんなことはないはずですし、同じように魚は釣れます。
差があるとすれば、ちょっとした使用感の違いくらいのものでしょう。

ここまで釣り具の価格差が拡がると、このことに気づく人が、より増えてくるはずです。

それから、多少耐久性に問題があったとしても(実際には安いロッドでも特別壊れやすいわけではないですが…)、「安い物で充分」と思う人も、もっと増えてくるはずです。

 

そんなわけで、さすがに値上げもここまでくると、海外高級メーカーの新品の釣り具を買う人は激減するのではないでしょうか。

高い物とは言え、数があまりに売れなければ儲からないでしょうし、輸入元の利益なんて、そこまで大きいものではないはずですし、もう輸入代理店みたいな商売は成り立たなくなるかもしれません。

そうなれば、倒産する会社も増えてくるでしょうし、高い海外の釣り具が欲しい人は、個人で輸入するしかない時代がくるのかもしれませんね。

昨今は色々な商売が苦しい時代だとは思いますが、高級な釣り具の輸入代理店というものは、かなりの苦境に立たされているのではないかと、ロッドのビックリ価格を見て考えてしまう今日この頃でした。