昨今はダイソーなどで税抜き100円でルアーが売られていますが、私が子供の頃にも100円で売られているルアーがありました。
しかし、今の時代の100円の物と比べれば、笑ってしまうくらいクオリティが低いものばかりでした。
当時の100円ルアーは、紙の大きな台紙に沢山張り付けてあり、欲しい物を取って買うという駄菓子のような売り方で、結構種類があったものです。
ペラペラで曲がりが弱く、とても泳ぎもしなさそうなスプーンとか、ブレードがろくに回らないスピナーとか、今となってはとても魚が釣れるとは思えないものですが、あまりお金を持っていない子供からすれば、とりあえずルアーの数を揃えるには、これを買うしかなかったりするのです。
そして、そんなルアーを投げては、魚は釣れずにロストするところまでが、お決まりのコースだったと思います。
正直、こんなに酷い物を売るなんて子供を騙しているようなものですし、詐欺みたいなものだった気がします。
これと比べると、現在は天国のような時代ですね。
ダイソーのルアーでも、それなりに魚は釣れますし、ロッドやリールだってダイソーで買えてしまえます。
その気になれば、お金をあまり持っていない子供だって、ダイソーの釣り具を使えば、高いタックルを使う大人に負けないくらい釣れる可能性もあるわけです。
現在の100円ルアーは、めちゃくちゃクオリティが高いわけではありませんが、それなりに魚は釣れるレベルにあるだけでも、とんでもなく良心的なのではないでしょうか。
絶対に釣れないルアーのようなものが100円で売られていた時代に幼少期を過ごした私からすれば、かなり羨ましい時代になったものだと思います。
