釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

手釣り最強伝説。

ほとんどの釣り人は、日頃から、釣り場や魚種によってロッドやリールを取り替えて、「これが良い」「あれじゃなきゃダメだ」などと議論を繰り返している。
「魚種ごとに専用の道具なんて必要ないだろう」という考えの持ち主の僕でも、それなりにタックルは使い分けている。

そんな釣り人の常識をぶち壊し、いかに我々が日頃から無駄なことにこだわっているのかを、痛烈に実感させてくれるような、究極にシンプルな「手釣り」というものをしている人が居る。↓

手釣りのロダンへようこそ

 

f:id:nyandaro:20180527105731j:plain

彼の釣りは、竿もリールも使わない。

ボビンに巻かれたままのラインの先に仕掛けを結ぶだけという、極限まで無駄をそぎ落とした、シンプルで男気溢れる釣りだ。

フライフィッシングの上手な人は、リールがなくてもラインをポケットに入れて、問題なく釣りができてしまうという話があるが、それをはるかに上をいくシンプルさである。

テンカラ釣りをシンプルフライフィッシングと謳っているメーカーがあるが、彼の釣りに比べたら全然シンプルではないので、その文句は取り下げた方が良いと思う。

 

彼のホームページは、2004年に開設され、それほど頻度は高くないものの、現在まで更新され続けている。
このマラソンでもしているかのような粘り強さにも、僕は関心して惹き付けられてしまう。

 

ホームページでは、彼の手釣りの歴史から、テクニック、釣果など、その秘技が余すことなく公開されている。
彼の手釣りは、小学5年生の時に、野池で落ちていたラインとフックなどを拾い集めて魚を釣ったのが始まりで、それ以来手釣り一筋のようだ。

「不便なやり方で大物を仕留めるということに強く喜びを感じる」と言う彼は、まさに一つの道を極めたプロであり、カッコいいとしか言いようがない。

 

 

f:id:nyandaro:20180527105907j:plain

手釣りの道を極めると、どのような釣果をあげられるようになるのか。彼の長年の釣行記から、いくつか例を上げてみよう。

ビワコオオナマズ―110.2センチ 使用ライン4号

ソウギョ―119センチ 使用ライン6号

コイ―97センチ

マダイ―59.8センチ 使用ライン4号

アカエイ―139センチ 使用ライン3号

 

竿もリールも使わないのに、こんな釣果をあげるなんて、並みの人間には無理なはずだ。竿とリールを使っても、このような魚を釣り上げられない人は、いくらでもいる。

ドラグのついたリールもないのだから、ダイレクトに伝わってくる魚の様子を伺い、自分で微調整しながら、ラインを出したり引いたりしながら、魚を寄せてくるのだろう。

この釣りほど、釣り人の技術が問われる釣りはないのではないだろうか。
竿が衝撃を吸収してくれることも、ドラグが自動的に設定した力でラインを送り出してくれることもない。
自分の感覚と経験を頼りに、全てを自分で判断して、自分の手で実行しなければならない。

僕は、ステラを使って大物を釣るような人達よりも、彼のことをずっと尊敬している。

僕も、いつか手釣りデビューしてみたいと思っているのだが、なかなかその一歩が踏み出せない。
なぜなら、釣り場で竿も持たずに、しゃがんでいるという手釣りをしているスタイルは、結構怪しくて恥ずかしいからだ。
これについては、彼もちょっと恥ずかしいというような記述を残している。

常識を打ち破るためには、まずは人の目を気にしないで釣りをする、強い心が必要なのだろう。