私が子供の頃の90年代、ナイロンラインというと蛍光カラーのものだらけでした。
安めのリールにあらかじめ巻かれているのは、蛍光イエローみたいな色のラインであることが多かったですし、ルアー用のラインとしても蛍光カラーのものが沢山売られていました。
しかし、近頃では蛍光カラーのナイロンラインは、ほとんど見かけなくなってしまいました。
そもそもがナイロンラインを使う人が減ったということもありますが、グリーンやグレーといった目立たない色ばかりになっています。
昔は、なんであんなに蛍光カラーのラインが売られていたのだろうか、と考えてみると、流行りだったのだと思います。
蛍光カラーだと視認性が良いという理由づけはされていたものの、思い返してみれば、あの時代ってあらゆるものが蛍光色だった気がします。
スニーカーとか、服とか、身近な色々な物に蛍光色が使われていて、大流行していたのです。
ですから、釣り糸も蛍光色の方がかっこ良いと思われて、よく売れたのではないでしょうか。
時は流れて、あの頃、見やすいから良いと言われていた蛍光ラインも、今では魚にバレやすいと言われるようになり、滅多に見られなくなってしまいました。
しかし、本当に蛍光ラインだと魚が釣れなくなるなんてことがあるのでしょうか。
昔は、みんな普通に蛍光ラインで釣っていたわけですし、実はあまり大差はないのではないでしょうか。
本当は、蛍光ブームが終わり、なんだかダサく見えてきたから、蛍光ラインも減っただけなのではないでしょうか。
今でも、老眼などで視力が弱った人には、蛍光カラーのラインを使いたがる人もいるようですが、管理釣り場みたいな超シビアな釣り場以外では、釣果への影響はあまり気にする必要はないのではないでしょうか。
それに、今蛍光カラーバリバリのラインを使っていると、一周回ってダサカッコいい気もしますから、使いたい人はどんどん使うべきかもしれませんね。
極細PEラインを使ってうんちく垂れている若者達を、老眼蛍光ラインで釣りまくって黙らしてやれば、なかなか爽快な気分になるのではないでしょうか。