釣りにゃんだろう

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釣りを引退する人が増えている。それは安く釣りを始めるチャンス。

90年代後半の釣りブームピーク期と比べると、現在の釣り人口は3分の1ほどに減少しているという調べがあります。

「ホントかな?」と疑いたくなるほど、現在もどこに行っても釣り人だらけで、自由に釣りをすることは難しい状況です。
この国の釣り場と魚に対しては、まだまだ釣り人が多すぎる気がします。

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少しずつだが、確実に減っている気がするぞ。

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 しかし、少しずつでも釣り人が減っているのではないか、と実感することがあります。
それは、オークションなどに「釣り 引退」などと、まとめて釣り具を出品する人を、近年とても多く見かける場面です。

 

こうした出品には「釣りをやめる」と明記されていることが多く、一人の人が一度に大量に出品していることが多いです。
「この先、家族にぞんざいに処分されるくらいなら、少しでも分かる人に使ってもらいたい」など、切実な説明がされていることもあります。

こういった物は、かなりお得に手に入るので、釣りを続けている人にとっては非常にありがたい存在となっています。

また、これから釣りを始める人にも、こういった物を利用するのはとてもおすすめです。

 

 


二大、釣り引退が多いジャンル。

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 こういった出品には、特に引退者の多いジャンルが二つあります。

フライフィッシングバスフィッシングです。

この二つの釣りをやめる理由を考えてみると、釣り人が減少している原因も、なんとなく分かる気がします。

 

 

フライフィッシングを引退する理由。

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フライフィッシングを引退する理由で、一番多いのが高齢を理由にしたものです。
「老眼が」とか「もう釣りに行けそうもない」などの理由を、赤裸々に綴られていることも多いです。
「親が使っていた」など、遺品整理のようなものさえあります。

フライフィッシングをする人のメインの層自体が高齢であり、これからも引退する人が増えていくはずです。

 

 

引退する人がいても、新規に始める人が多ければ、フライフィッシャーは減らないはずですが、新規で始める人は僅かで、釣り場でも若者をほとんど見かけません。

やはり、道具が異常に高価である上に、北海道はともかく、本州にはあまり良い内水面の釣り場がないため、わざわざ始めたいと思う人は、かなりの変り者しかいないのではないでしょうか。

 


バスフィッシングをやめる理由。

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バスフィッシングをやめる理由で一番多いのが、飽きた、情熱を持てなくなった、という類いのものです。
では、何故飽きてしまうのか。

あまり釣れなくなったり、釣りをやりにくくなったからではないでしょうか?

 

バスが移入されてから、かなりの時間が経過し、個体数がフィールドに見合った状態に落ち着いてきたのか、岸からでは簡単に釣れるような時代ではなくなってきました。
ボートを利用しなければ、楽しめない場面も増えてきています。

これが本来のバスフィッシングの姿なのかもしれませんが、以前ほど釣れなくなれば、やめたくなる人も増えてくるのは仕方がないでしょう。


さらに、バスフィッシングをやりにくくなったという点も大きいはずです。

外来魚叩きの風潮は年々増すばかりで、それを釣る人にも風当たりは強くなるばかりです。
世間からのバスフィッシングに対するイメージは最悪で、気持ちよく釣り場に立てる場所がとても少なくなっています。

さらに、こういった状況でも、うまくバス釣りを存続させていこうと訴えていた超有名なアングラーが、タバコをポイ捨てしていて大炎上したり、もう踏んだり蹴ったりです。

 

このように、釣れなくなったり、釣りをする雰囲気でなくなったりして、良い釣り場がなくなった、というのがバス釣りをやめる一番の理由でしょう。

そして、産まれた頃から「バスは悪者で駆除なければならない」「池の水は全部抜け」と教育されてきた若者達の中に、新規でバスフィッシングを始める人は、ごく僅かしかいないのではないでしょうか。
かくして、これからも国内のバスフィッシングの世界は縮小を続けることでしょう。

 

 

これらの理由は、他の釣りにも当てはまる。

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 フライフィッシングバスフィッシングをやめる理由は、他の釣りにもよく当てはまるものです。

 

まず、釣り人自体が高齢化しているのは、全ての釣りに共通です。
さらに、この国の社会自体も超高齢社会ですので、これからも自然に釣り人は減り続けるでしょう。

それから、「魚が釣れない、良い釣り場が無い」というのも、バス釣りの場合は原因が少し特殊ですが、他の釣りにも間違いなく当てはまることでしょう。
これなら、釣りをやめる人が増え、始める人が少なくなるのは、自然な流れだと思います。

 


そんなわけで、どう考えてもこれからも釣り人は減少していくはずです。

釣り好きのみなさん、とりあえず、あと10年待ちましょう。
あと10年経てば、今よりも釣り場が空いて、楽しく釣りができるはずです。

もっとも、それまでにみなさんが釣りに飽きてしまったり、足腰が弱って老眼が進んだり、釣り場の環境が悪化して魚が居なくなったりしなかったらの話ですが。
私は、10年後も生きている自信さえあまりないので、釣りを続けている自信は、全くありませんね。