湖で釣りをしていると、場所によっては大きな遊覧船が目の前を通過することがあります。
自然の中には不釣り合いな姿の船が、大波を引き起こしながら通るのですから、ゆったりと釣りをしている側としては、あまり気持ちの良いものではありません。
しかし、釣果という点で考えてみれば、遊覧船の存在はそう悪くないものかもしれません。
船が通った後に、よく魚が釣れるというのは結構有名な話です。
理由は定かではないのですが、おそらく水が動いたり、魚も動いたりするのが良いのだと思います。
大きな遊覧船は、そんな船通過効果の最強バージョンなのですから、魚が釣れることだってあるはずです。
実際に、風が弱くベタ凪に近くて、湖の釣りとしては「今日はダメかもな」というようなコンディションの日に、昼間になり遊覧船が運航を始めて波をザップンザップン起こしたら魚が釣れだしたことがありました。
魚達からしてみれば、遊覧船が通るのは毎日のことなのですし、そこまで嫌がったり警戒するようなことではないのでしょうし、ちょっとしたイベントとでも思っているのではないでしょうか。
魚が釣れない時に、アホらしい大きな遊覧船が目の前を通ると頭にきそうになるかもしれませんが、むしろ喜ぶべきなのかもしれませんね。
私は、「よーし、もっとかき混ぜてくれ」と歓迎することにしています。